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平成 2年12月(第20回)定例会-12月07日-02号

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    平成 2年12月(第20回)定例会-12月07日-02号


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    平成 2年12月(第20回)定例会-12月07日-02号平成 2年12月(第20回)定例会           西宮市議会第20回定例会議事日程           (平成2年12月7日午前10時開議) 日程順序            件         名         ページ 第1  一 般 質 問     発言順序  議席番号    氏   名     発 言 時 間                             (答弁を含む)       1     2    立 垣 初 男      57分    20       2    47    雑 古 宏 一      72     31       3    30    宮 本 紀美子     105     43       4    43    楽 野 信 行     105     57       5    20    三 原 憲 二      72       6     4    阪 本   武      85       7     5    荻 田 勝 紀      55       8    25    小 牧 裕 子      57
          9    24    北 川 正 治      72      10    37    河 崎   靖      40      11    34    吹 田 英 雄      72      12    23    田 渕   一      72      13    14    武 田 元 宏      57      14    10    小 林 光 枝      72      15    17    越 智 一 雄      55      16    28    片 岡 保 夫      85                               西宮市議会議長              出   席   議   員   1番  上 田 幸 子 君      25番  小 牧 裕 子 君   2番  立 垣 初 男 君      26番  西 村 義 男 君   3番  木 下   猛 君      27番  生 瀬 悦 子 君   4番  阪 本   武 君      28番  片 岡 保 夫 君   5番  荻 田 勝 紀 君      29番  田 中 道 子 君   6番  東   耕 一 君      30番  宮 本 紀美子 君   7番  中 村 武 人 君      31番  玉 置   肇 君   8番  草 加 智 清 君      32番  富 井 雄 司 君   9番  中 川 經 夫 君      33番  塚 田 誠 二 君   10番  小 林 光 枝 君      34番  吹 田 英 雄 君   11番  谷 口 哲 司 君      35番  蜂 谷 倫 基 君   12番  中 西 甚 七 君      36番  福 田 義 雄 君   13番  宇 野 良 一 君      37番  河 崎   靖 君   14番  武 田 元 宏 君      38番  大 槻 弥之助 君   15番  友 松 信 也 君      39番  鳥 飼 黎 明 君   16番  嶋 田 克 興 君      40番  美濃村 信 三 君   17番  越 智 一 雄 君      41番  余 百 保次郎 君   18番  西 川 彰 一 君      42番  中 前   勲 君   19番  田 中 章 博 君      43番  楽 野 信 行 君   20番  三 原 憲 二 君      44番  松 岡 和 昭 君   21番  上 谷 幸 彦 君      45番  橋 本   完 君   22番  管   庸 夫 君      46番  樽 井 正 雄 君   23番  田 渕   一 君      47番  雑 古 宏 一 君   24番  北 川 正 治 君      48番  西 埜 博 之 君               欠   席   議   員                 な       し              説明のため出席した者の職氏名 市     長  八 木 米 次 君   都市開発 局長  小 出 二 郎 君 助     役  馬 場 順 三 君   建 設 局 長  広 橋   茂 君 助     役  小 林   了 君   土 木 局 長  平 尾 進 一 君 収  入  役  元 田 五 郎 君   中央病院事務局長 西 川   宏 君 市 長 室 長  屋 部 幸 信 君   消 防 局 長  谷 本 親 夫 君 企 画 局 長  宗   正 誼 君   水道事業管理者  木 澤 茂 芳 君 総 務 局 長  田 村 光 弘 君   水道局総務部長  小 出   治 君  行 政 部 長  平 瀬 和 彦 君   選挙管理委員長  橘     治 君 財 政 局 長  山 田   知 君   農業委員会会長  田 中 三 男 君  財 政 課 長  福 井   昇 君   農業委員会会長職務代理者                               岡 田 英 男 君 同和対策 局長  長 瀬   武 君   代表監査 委員  河 村 吉 庸 君 市 民 局 長  酒 井 幸 男 君   教 育 委 員 長  藤 井 堅 志 君 生活経済 局長  野 村 冨美雄 君   教  育  長  小 林 久 盛 君 福 祉 局 長  松 村 暢 之 君   教 育 次 長  黒 川 俊 彦 君 環境衛生 局長  加 藤 和 丕 君   教 育 次 長  北 福 宏 行 君             職務のため議場に出席した事務局職員 事 務 局 長  横 山 良 章 君   書     記  浜 田 周 作 君 次     長  松 本   曉 君   書     記  谷 田 恭 啓 君 議 事 課 長  金 重 勝 己 君   書     記  村 本 和 宏 君 議 事 係 長  津 田 博 利 君   速 記 書 記  原 田 順 子 君 調 査 係 長  市 栄 正 樹 君    〔午前10時04分 開議〕 ○議長(西埜博之君) おはようございます。  ただいまから第20回定例会第2日目の会議を開きます。  現在までの出席議員は45名であります。  本日は、大槻弥之助君、友松信也君、中前勲君から所用のため遅参、以上のとおり届け出を受けております。  本日の会議録署名議員に、会議規則第113条の規定により、8番 草加智清君、43番 楽野信行君、両君を指名いたします。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより日程に従い議事を進めます。  日程第1 一般質問を行います。  この際、申し上げます。  今期定例会における一般質問の発言時間は、議会運営委員会で申し合わせた範囲内で行いたいと思います。  これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。  よって、一般質問の発言時間は議会運営委員会で申し合わせた範囲内で行うことに決定いたしました。  なお、この際、市当局に申し上げます。  一般質問の発言時間を制限しておりますので、答弁は要領よく簡潔にされますようお願いいたします。  これより順序に従い発言を許します。  まず、2番 立垣初男君の発言を許します。    〔立垣初男君登壇〕 ◆2番(立垣初男君) おはようございます。  日本共産党市会議員団を代表して一般質問を行います。  まず、今津駅前の整備と町の活性化についてでありますが、阪神連続立体交差事業が具体的に進んでいます。この事業が町の整備の促進と活性化を呼び戻すものでなければならないと思います。現在、今津駅においては、阪急側が先行して工事に入っています。計画では、阪急今津駅が、旧国道の北側に高架で新しい駅ができる、阪神側は、今津の保線基地が移転をするというふうになっています。これは、あくまでも現在のところの計画というふうに聞いているわけでありますが、もしそうなれば、これら二つの跡地利用が大変重要な問題となってくるわけであります。特に保線基地は、4,700平米もあり、地元が大変注目をしているところであります。現在の今津駅周辺を見れば、今津の町の玄関口として決して満足な状態とは言えません。もっともっと手を加える必要があるのではないでしょうか。  そこで、連続立体交差事業完成時に、これら二つの跡地利用については、駅前広場も十分とり、地元住民、商店街の要望も取り入れたものとするよう電鉄側に要請する必要があると思いますが、答弁を求めます。  次に、現在の阪神今津駅駅前広場についての質問を行います。  この駅前広場は、敷地は阪神電鉄のものでありますが、今まで余り管理がされず、放置自動車や自転車がかなりありました。ところが、ある日、阪神は、広場にバリケードをつくり、自動車、自転車、屋台等を整理しました。このことによって駅前の商店街はとんだとばっちりを受けています。それは、駅前広場にとめられなくなった自転車が商店街の店の前を占拠し始めたからです。商店の人は、こんなむちゃな話はない、自分とこだけきれいになったらええんかいなと怒っています。駅前広場や保線基地の一部に自転車が置けるよう配慮しなければならないと思いますが、市当局は阪神に強く要請すべきではないでしょうか。
     また、計画では、保線基地は高架化よりも先に移転するらしいですが、跡地に駐輪場を設置すべきだと思います。当局の答弁を求めます。  次に、バス路線の充実について。  車社会と言われて久しいわけですが、今日では、2人に1台の割で自家用車が普及しているそうです。自動車メーカーの無責任な売らんかな主義の結果が、NOx、窒素酸化物などの大気汚染や環境問題、また交通問題など、ツケが国民に回り、いろんな問題が山積しています。中でも特に深刻なのは交通問題──交通事故による死亡者が年間1万人を超す状態が3年連続となっています。これらの問題を緩和する方法としての公共交通機関、特にバス路線の拡充が必要だと思います。西宮市の公共施設を経由するバス路線の拡充を求める声も大変大きなものがあります。  本日は、中央病院のバス路線についての質問を行います。  中央病院東側地域では、甲東瓦木地域区画整理事業が進み、新たな道路がつけられています。これら道路を利用すれば、阪急西宮北口駅、中央病院、樋ノ口町、JR甲子園口駅というルートのバスが運行できるのではないでしょうか。  二つ目は、中津浜線を利用して中央病院を経由した南北の路線の新設、拡充。従来から南北交通の弱さが指摘されているところであります。ぜひとも実施をするべきではないでしょうか。  三つ目は、老人無料バス乗車制度の実施についてであります。  9月議会では、田村福祉局長が熟慮すると答弁しています。もはや熟慮する段階ではありません。実施するのみです。局長も新たにかわったわけでありますから、この際、きっぱりと実施すると答えていただきたいと思います。  次に、道路がないため45年以上も家が建てられなかった袋地に、何と公園を道路がわりとして家が建てられたという津門公園について質問します。  この問題は、6月議会でも取り上げましたが、市民の反響は大変大きく、もっと追及してほしいとか、絶対に許せんという電話がたくさん届いています。建築基準法上では、道路に2メートル以上接していないと家が建てられないことになっていますが、この袋地は、この障害のために地主が家が建てようと思っても長年建てられなかったわけであります。ところが、ここに家が建ったわけですから、ただごとではない、その上に、公園を道路として占有するわけですから、何らかの力が働いたとしか考えられないわけです。  このいきさつについて、八木市長は、文書で我が党議員団に次のように回答しています。「元所有者の」──これはあえてSさんと言いますが──「Sさんより通路の件や建築確認申請の相談を受けた塚田議員が市に協議を求めて来られたものであり、その後、土地を購入したマックスプラザ㈱が建築を始めるにあたり、通路の件について施主の代理人として市は応待してきたものであります」、以上です。  家は既にでき上がっています。先日、私のところにある人が次のようなことを伝えにきてくれました。私の知り合いの人の子供が塚田議員の公園のあの家に遊びに行ったことがあるんです、こういうことです。これら一連の経過は、自民党・市民連合の塚田議員がマックスプラザという会社をいわばダミーとして使い、自分の家を建てるためにあれやこれやと動き回ったとしか考えられないのではないでしょうか。  そこで質問します。  津門公園の事態は異常としか言いようがありませんが、一つ、現状はどうなっているのか、二つ、改善に向けて何か具体的に行ったのか、三つ、正常化に向けて塚田議員とどんな交渉をしたのか、四つ、今後同様のケースが生じた場合にはすべて建築を認めるのか、以上、明確な答弁を求めます。  最後に、社会教育について質問します。  この問題は、今津公民館で行われる予定であった幼児教育問題についての講座が急遽中止になったということですが、講師は、関西心情教育研究所所長の林信子という人物が行うことになっていたものです。チラシも、数百枚、関係小学校等に配付すべく準備中であったとも聞いています。この間の事情を事前に当局に聞くと、講師の林信子という人物が統一協会と相当深くかかわり合いを持っていることがわかったので中止をしたとのことです。  ここにビラがありますが、一つは、天理市の宗教事情調査研究会というところが出しているビラです。もう一つは、統一協会に子供を奪われた被害者家族の会など、同じような被害を受けた三つの団体が合同で出しているビラです。どちらも、「キケン」、「危ない」、こういうふうに統一協会に対して警告を発しています。一切のかかわりを持ってはならん、こういうふうに書いてあるのが特徴だと思います。また、ここに「統一教原理批判と文鮮明」という、こういう本があります。この文鮮明というのは、統一協会の創始者というふうに言われている人物ですが、この最初に、「出版に寄せて」というところにこういうふうに書いてあります。ちょっと読ませていただきますと、  世に表向きは宗教法人「世界基督教統一神霊協会」(以下統一協会)と名のりながら、これは仮の姿であって、実際には悪質な方法で勧誘し、一旦引き入れると強度な「洗脳」によって人格さえも変えてしまい、反社会的な行為をも平気でさせる組織的詐欺集団こそ、統一協会の真の姿です。 飛ばして、  「統一協会に反対する母の会」は、わが子を統一協会に誘い込まれて苦悩する母親たちが、互いに励まし合い扶け合いながら、その救出・解決に取り組んでいこうという目的で結成されました。  我が子をとられたことの家の悩みのくだりがありまして、  この書は、このような悩みをもつ仲間が力を合わせて出版することにしたものです。  今尚苦悩の中におられる方々も、子供さんを見捨てることなく、悪の集団からわが子を救い出すのだという信念と決意のもとに、勇気と情熱を持って頑張って下さるよう切にお祈りいたします。  1990年1月15日  統一協会に反対する母の会  こういうふうにこの本には書いてあるわけです。  また、こういう本もあります。これは、「新天地」というタイトルがついているわけですが、これは、統一協会が発行している、いわば機関誌であります。この雑誌の巻頭に、「国際結婚を通して世界が親戚になる日」というタイトルで、林信子という人物が、兵庫心情教育相談所所長という肩書で文章を書いています。この文章の中身は、文鮮明を先生と仰ぎ、親、兄弟の悲しみを無視した合同結婚を絶賛しています。このような人物が公民館の講師名簿に載っていること自体、大問題であります。講師名簿から即刻削除するべきだと思いますが、教育委員会はどのような処置をとるのか、また、段上や春風公民館ではぬけぬけと講義をしたわけですが、話の中身に問題はなかったのか、問題はなかったと言い切れるのかどうか、この二つの点の答弁を求めます。  以上で私の壇上からの質問は終わりまして、御答弁によりましては、自席から再質問をさせていただきたいと思います。  御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(西埜博之君) 当局の答弁を求めます。 ◎市長(八木米次君) 今津駅前の整備につきまして私から答弁をいたします。  今津駅前におきますところの保線基地移転後の土地利用の御質問でございますが、この件に関しましては、昭和62年6月にもお答え申し上げていますとおり、地域住民の要望に沿った利用をするよう阪神電鉄に対して申し入れをしてまいったところでございます。その後、高架事業の地元説明会を何回か開いておりますが、地域の方々より種々御意見も承っております。私どもはもとより──もちろん市は当然出席するわけでございますが、これには、やはり阪神電鉄も出席をした中で、電鉄より、現状では土地利用の方法は白紙だと言っておりまして、今後、土地利用に当たっては、地域住民の皆さんの御意見も参考にしながら進めたい旨の答弁をしております。したがいまして、市といたしましても、ただいまの御指摘の点も踏まえまして、地域の要望も聞きながら、駅前にふさわしい土地利用を図られるよう、今後も引き続き阪神電鉄に対して要望してまいりたい、このように考えておるところでございます。  また、駅前広場の整備につきましては、阪急・阪神電鉄はもとより、関係機関とも調整をする必要がございます。御質問の趣旨に沿うよう努力してまいりたいと考えております。  今津駅周辺の放置自転車の問題についての質問でございますが、現在は、阪神本線南側、阪急線東側の市道、それぞれ200台収容可能な自転車駐車場を設置いたしまして、昭和62年2月より駅周辺を自転車放置禁止区域に指定してまいりました。御指摘の阪神の広場につきましても、この禁止区域の一部でございますので、放置自転車は原則として撤去いたしております。阪神電車沿い自転車駐車場につきましては、阪神立体交差の工事とあわせて、保線基地移転後、その一部に自転車の駐車場を設置しまして、高架下利用までの暫定措置をとる計画でございます。したがいまして、放置自転車の撤去、保管に努め商店街の整序を図っていきたい、このように考えております。御理解願います。  以上でございます。 ◎企画局長(宗正誼君) 中央病院利用者の利便性を高めるため、新しい道路を利用したバス路線の整備拡充と、中津浜線を利用した南北バス路線の開設のお尋ねについてお答えをいたします。  御承知のように、西宮市内のバス路線は、民営バスによって運行され、市民の足として大きな役割を果たしてきておるところでございます。しかしながら、御指摘がございましたように、運行系統の改善、運行回数の増加など、利用者の立場に立ったサービス水準の向上を求める声が多いことも事実でございます。したがいまして、市といたしましては、市民生活の利便に寄与するため、鉄軌道のターミナルや公共施設と有機的に連携したバス交通の充実を図り、公共交通機関であるバスを市民の足として有効に機能させていきたいと考えておりまして、このため、全市的なバス交通網の見直し作業を来年度より実施する予定でございます。御指摘の問題につきましては、この中で解決を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ◎福祉局長(松村暢之君) 市内バス路線の充実についてというお尋ねの3点目で、私の方に老人の無料バスの実施についてお尋ねを受けたところでございますが、この問題につきましては、御指摘のように、熟慮するというふうに答えてきた経過がございますが、私どもの方でいろいろ研究してまいりましたが、担当、私に一応かわっておりますが、今日ではいまだ結論を得るに至っておりませんが、無料制度というものは困難であるというふうに思っているところでございます。 ◎建設局長(広橋茂君) 3番目の津門公園についてお答えいたします。  先生からの御指摘は、津門公園の通路改修工事は特定の個人に利益をもたらしたものであって、行政はあくまでも公明正大でなければならない、この不正常な状態に持ち込んだものを、これを正常に正すという御指摘だと考えますが、このことについては、本年6月市会でもお答えいたしましたように、この用地は、昭和50年に市が住宅の代替用地として取得したものでありましたが、地元より公園にしてほしいとの強い要望が出されまして、公園に転用したものであります。市がこの用地を取得したとき、隣接地の土地所有者とも境界の確認や出し合い道の通路の件について協議しておったと聞いておりますが、できるだけ早く公園を整備してほしいとの要望の中、都市計画決定公園新設工事を急ぐ余りに、これらの協議事項に配慮することなく全面を公園として整備してしまったものであります。隣接地が新築工事を行うに当たり、こうした過去の問題解決をあわせて一部改修工事を昨年進めたわけでございますが、地元の方々の十分なコンセンサスを得ることなく行ったことによって誤解を生じた点もあったことについては、まことに遺憾であると考えております。  最後に、今後同様のケースがあった場合にはどうするのかというお尋ねがございましたが、今回の津門公園のケースは非常に複雑な経緯がございまして、同様のケースということは非常に考えにくいわけでございますが、今回のことについては、公園にする時点で的確な処理ができておればよかったわけですけれども、それが不十分であったために、やむを得ない処置としてこういうことをしたわけでございます。的確な処理ができてなかった点については反省しておりますが、今後は、こういうようなケースが起こった場合には、それぞれ必要な時点で明確、適正な処理をして、問題が起こらないようにいたしたいと思いますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 ◎教育次長(北福宏行君) 社会教育の問題につきましてお答えを申し上げます。  公民館の講師につきまして、一般的には、どのような組織や団体に所属されているかは、個人の自由の点もございますので、このことのみをもちまして講師を云々することは適当ではないと考えております。現在の講師名簿でございますけれども、これは元年度に作成をいたしましたものでございます。講師を一覧にいたしまして一つの資料としているものでございます。個々、具体的に講師を選ぶ際には、その都度、協議検討いたしているものでございまして、今後、名簿の取り扱いには慎重を期すように検討してまいりたいというように考えております。  段上、春風で問題がなかったかということでございますが、特に宗教の布教とかいうような関係の話ではなしに、特に内容的に問題があったというような報告は聞いておりません。  以上でございます。 ○議長(西埜博之君) 当局の答弁は終わりました。 ◆2番(立垣初男君) それでは、質問の順番に答弁をしていただいたわけですが、何点か不満な答弁もありますので、再質問をさせていただきたいと思います。  まず、今津駅前の整備と活性化の問題ですが、市長から答弁をいただいたわけですが、おおむねそれで結構だと思います。  ただ、やはり電鉄の社会的な責任というものを明確にしていただきたいと思うんです。今日、企業のイメージアップといいますか、片仮名がたくさん使われていますが、アイデンティティー──コーポレーション・アイデンティティーでしたか、シティー・アイデンティティーでしたか、舌が回りませんけれども、やはり企業として、環境整備だとか、環境にやさしいといいますか、公害を出さないとか、そういうのが、今、企業イメージをアップするということでいろいろと言われているわけなんですが、この今津の駅前を見れば、どうも阪神電鉄側は企業のイメージダウンをしているんじゃないかなというような感じがするわけです。やはり電鉄として駅前をきっちり整備して、駅舎もきれいにするということで、たくさんの人が利用しやすい駅にするということが大事だろうと思うし、そういうことによって今津の町が栄えれば、また電鉄側にもその潤いが及んでくるというふうに思いますので、ぜひとも、そういった点からも、強く駅前広場等の整備などを市としてもプッシュをしていただきたいというふうに思います。  それから、駐輪問題なんですが、これは、ちょっと細かいことも聞きますので、土木局長の方から答弁をいただきたいと思うんですが、さっき市長の答弁の中で、今津の駅前は駐輪禁止区域だから撤去を──これは、いわゆる地主の側がやったわけですが、それは、それ自身当然のことであり、大変結構なことだと思うんです。ただ、さっき壇上からも言いましたように、あとの処理の問題がどうなっているのかということですね。自分とこをきれいにしたけれども、その汚い分をよそに押しつけているという状況ではだめだ、事前にも、安全対策課とも話をして、じゃどうするのか、撤去をもっともっと徹底して、商店街の店の前に自転車が置かれないようにまで徹底してやるのか、ところが、そういう態勢がない、そして、今日のように、阪神電車に乗る人のための自転車が店の前に置かれてわしらの商売を邪魔しておる、こんなことが何で認められるんや、そもそもの約束とも違うやないかというのが地元から大変強く出ているわけですから、その点で、一つ聞きたいのは、駐輪禁止区域ではあるけれども、土地所有者が、すなわち阪神電鉄側が、置いてください──無料で置いてください、また、管理もします、そのかわり有料にします、それは構いませんけれども、仮に無料となった場合に、条例との整合性はどうなのか、矛盾はしないのか、その点をお聞きしたいと思います。  もう一つは、6月議会でも取り上げたんですが、阪急甲東園の駅前の自転車問題、これも大変深刻な状態になっているんですが、駅のそばに自転車置き場がないことが問題だということで、市当局も、民有地の借り上げも含めて努力をしていただいているわけですが、なかなかうまくいってないのが現状だと思うんです。今回、西側の甲東支所の全面建てかえというふうなことも、話を聞いているわけですが、その際に自転車置き場をその建物の中に設置をするというふうな考え方はないのか、その点を再質問したいと思います。  それから、バス路線ですが、来年度抜本的に見直すということですから、その中でこの路線についても実現をお願いしたいと思います。  樋ノ口町では、市営住宅の建てかえも計画に具体的に上がっているわけで、そういった意味では、人口もふえるだろうし、それから、田んぼから宅地へというようなこともありますので、人口増が将来的にも見込まれるところですので、ぜひ実現を図っていただきたいというふうに思います。  それから、老人無料バス乗車制度ですけれども、ことごとく福祉局が答弁していたことが覆されてきているのではないかなと思うんです。バス路線が偏っているから対象者に対して公正な措置がとれないというふうなことが実施をされない理由の一つに挙げられてきたわけですけれども、バス路線については、今言ったように、全市をなるべく網羅できるような、そういう利便性の高いものに見直していくということですから、そういう根拠も崩れたわけです。ですから、ぜひ実施をすると──無料はできないと言いますが、無料という言葉が悪ければ、助成制度、助成の率をどうするかという問題になってきますけれども、少なくとも、やるのかやらへんのか、いつまでも考えておってはあかんと思うんですね。ですから、今まで何回も我が党がこの本会議でも取り上げてきたわけですが、当局が理由としてきた根拠は一つ一つ崩れてきているわけですから、ぜひ実施に向けて本気で検討していただきたいというふうに思います。  これは、再質問とさせてもらいます。  それから、津門公園ですが、4点にわたって質問しました。そのうち、4点目は答弁いただいたんですが、くどくどとした言いわけはもう要りません。それは6月にさんざん聞かされましたから。現状はどうなっているのか、これが一つ──もう一遍聞きます。改善に向けて何か具体的にやったのか。塚田議員を施主側の代理人として市は応対してきたわけですから、そのような改善に向けて、当然施主の代理人としての塚田議員と話をしなければならんと思うんですね。その話をしてきたのか、どんな話をしてきたんだというのが私の質問ですから、これにきっちり答えてください。  それから、社会教育ですが、思想、信条だとか、そういったものを理由として講師を外すということは、これは当然憲法にも違反することですね。私はそういうことを言っているのではなしに、結果として、こういう人物がわかった、だから、この人物については名簿から外すべきではないのかということですね。  統一協会というのがどういう団体かというのを言うと、もう少しこのビラを読んでみますと、こういうふうに書いてあるわけですね。「危ない! 統一教会がキミを狙っている!ビデオの勧誘を受けたことはありませんか?気をつけて下さい。駅前、大通りで「統一協会」が、サークル勧誘やアンケートであなたに近づき、ビデオを通して、あなたをロボット化しようとしています」。そういう被害者の会の発行しているビラで、「統一協会とは?」という説明があるんですが、「文鮮明を教組とする、統一協会は、1954年に韓国に生まれた、新興宗教です。その教えを「統一原理」と言い、聖書を教典としながら、はなはだしく曲解し、「文鮮明によってこの世界は統一される」と説いています。統一協会のためにはウソも善であると教えられ、あらゆる手段を用いて、主に経済、政治活動に力を注いでいます」。それから、もう一つ、これも同じ被害者の会が出しているビラですが、あの霊感商法の統一協会員、阿部令子が政界をねらっているということで、大阪3区で去る総選挙で立候補した人物が統一協会の幹部だということでビラをまいているわけですが、こういうふうに、統一協会は、あの手この手を使って市民権を得よう、社会的信用を得ようと画策していますというふうにこのビラでも警告を発しているんです。  ですから、林信子という人物が、何も公民館を使って統一協会の教えを広めようとか、普及しようとかいう意図はないわけです。そんなものは当然わかっているわけですよ。公民館でそんなことをやったら、すぐに非難が来てできない、オウム真理教のように、ああいう露骨なばかじゃないわけですから、統一協会というのは。ですから、何とか市民権を得る、いわゆる策略、謀略をめぐらして、じわじわと自分たちの勢力を浸透させよう、そういうことでやっているわけですから、こういう「公民館ニュース」に、林信子、しかも、関西心情教育研究所所長という、こういう「ニュース」で自分の肩書と名前が知られれば、これだけで彼らの目的が達成されているわけですから、そのあたりをもっときっちりと認識して、厳しい対処をしていただきたいと思うんです。  講座の内容そのものにも、何も内容的には問題がなかったと聞いているという答弁をされましたが、それだったら、もう少し担当者に詳しく聞いてください。私は、直接受講した人からあんなことを言っていいのかというふうに聞いていますから、それはもう一遍再答弁をお願いします。  以上です。 ○議長(西埜博之君) 再質問に対する答弁を求めます。 ◎土木局長(平尾進一君) 今津駅前におきます駐輪場問題の再質問についてお答えを申し上げます。  今津駅前の駐輪場問題につきましては、基本的には先ほど市長の方からお答えしたとおりでございますが、ただいま先生の方から御指摘がございました電鉄の駅前の部分にかかわる利用についてでございますが、これにつきましては、基本的に、私どもといたしましては、現在、電鉄の私有地であるといったことから、先生のお話にもございましたとおり、電鉄側によって排除したということになって、商店街に非常に迷惑をかけておるということでございますので、今後、近い時期にこの付近におきましても電鉄の高架工事を予定いたしておるところでございますので、電鉄側とも十分協議をいたしまして、これらの利用も含めて、幾ばくかの自転車駐車場の確保ができないかということも含めて考えてまいりたい。  この場合、当然──条例上の問題のお尋ねもございましたが、有料ということにならざるを得ない、かように考えておるところでございますので、よろしく御理解を賜りたいと思います。  2点目の甲東支所建てかえに伴います駐輪場設置の問題でございますけれども、甲東園駅周辺の駐輪場につきましては、従前より設置しております新幹線の高架下が、距離的な面から、利用率の悪さを御指摘受けているところでございまして、市といたしましても、甲東園駅の東側で、しかも、駅の近くでの空き地を借地するなどして駐輪場の建設をすべく努力してまいりましたが、残念ながら、現時点では適当な用地がないのが実情でございます。  そこで、お尋ねにございました甲東支所の建てかえにあわせて駐輪場を併設する考えはということでございますが、甲東支所の建てかえにつきましては、複合化機能を持たせた構想でございますので、御指摘の駐輪場もこの計画の中で配慮する必要があると考えております。今後、その計画の具体化の中で関係部局とも十分協議をしてまいりたいと考えておりますので、何とぞよろしく御了承賜りたいと存じます。  以上でございます。 ◎福祉局長(松村暢之君) 重ねてのお尋ねでございますが、私どもは、この点につきまして引き続き研究を深めてまいりたい、このように存じておりますので、御了承賜りたいと存じます。 ◎建設局長(広橋茂君) 現状と改善に向けての努力と、それから、具体的な代理人との話の件について、先ほどまとめてお答えしたつもりでございましたけれども、もう一度個々にお答えさせていただきます。  まず、一番最初の現状でございますけれども、公園の改修工事は完了いたしまして、現在公園として使用しております。  それから、改善に向けての努力でございますけれども、これは、地元の自治会とも話し合って──最初の改善の計画では袋地所有者のための通路の観を呈している点がございましたので、地元自治会とも十分話し合って、さらに一部手直しをして、地元の了解を得て、最終的に改修工事を完了したわけでございます。  それから、代理人との話ということでございますけれども、これにつきましても、地元の意向がいろいろございましたので、マックスプラザの代理者とも、地元の意向を十分伝えまして、主に車の駐車をしないようにという点、それから、公園の改良の点について話をいたしまして、マックスプラザ側にも了解を得、地元の了解も得て工事を進めたということでございます。  以上でございます。 ◎教育次長(北福宏行君) 社会教育の再質問にお答え申し上げます。  再度、担当者に一度よく内容等を聞いてみたいと思いますが、今後のことにつきましては、今回の事例を踏まえまして、十分検討いたしたいと考えております。  よろしくお願いいたします。 ○議長(西埜博之君) 再質問に対する答弁は終わりました。 ◆2番(立垣初男君) それでは、再質問に対する再答弁をいただいたわけですが、もう少し煮詰める必要があると思う点についてまた質問したいと思うんですが、まず、今津駅前の自転車問題ですが、連続立体事業が完了すればほとんどの問題が解決をすると思うんですが、やはり、それまでなかなか地元の商売人さんは待てないと思うんですね。商売人さんの皆さんは、御存じのように、毎日毎日日銭で稼いでいるわけですから、自転車に乗ってきて、店の前にとめて物を買う、ところが、自転車がいっぱいとまっていたら行き過ぎてしまう、こういうことであれば、どんどん今津の町の、疲弊といいますか、活性化をしないというのか、そういうことになってくるわけですね。そうすると、その原因を阪神電鉄がつくっているということになったら、これは大変なことになると思うんですよ。それをまた市が見逃しているということも、これまた大変重要な問題です。  阪神連続立体完成にまだ5年あるわけですから、5年、商売人さん我慢できますか。ですから、今、跡地ということで保線基地の問題を出しましたけれども、あの保線基地、かなり広い、4,700平米あるわけですから、たとえ5%でも、今ちょっとあいているところでも、駅前広場のスペースというのはそんなに広くないわけですから、それぐらいの代替用地はあると思うんです。ですから、自分とこの駅前をきれいにしたことによってその近所の商店街に迷惑をかけるというようなことだけはやはりやめさせるべきではないのかというふうに思いますので、保線基地の駐輪場についてどういうふうに考えているのか、壇上では、そこにも駐輪場を置くべきだということを言っているわけですけれども、その点でもう一遍答弁をいただきたいというふうに思います。  それから、老人無料バスの問題ですが、我々は老人無料バス乗車制度ということで質問しているんですが、局長は、引き続き研究をすると言いながら、無料制度は無理と思うということを言っているわけですね。それはどういうことですか。熟慮すると言いながら、また、検討、研究をすると言いながら、一定の見解を示されたわけですから、それがどういう経過でそのようになっていって、何を具体的に考えておられるのか、そのあたりをはっきりと説明していただきたい。  それから、津門公園の問題ですが、地下埋設物、例えばガス管や水道管、また下水の排水管などが公園の下に埋められているわけですが、そして、市も、地下埋設物、いわゆる占用物件として幾ばくかの占用料を取られていると思うんですが、これはどういう趣旨なのか、土地の賃貸借契約になるのか、それとも公園の目的外使用なのか、その辺をちょっと説明してほしいというふうに思います。  それから、6月議会でも、だれが住んでいるのかということで、調べてこいということを言うているわけですが、いまだにだれが住んでいるかという答弁がないのですが、私がさっき紹介しましたように、塚田議員のその家に遊びに行ったという話も伝わっているわけです。市当局としては、だれが住んでいるのかという確認はされたのかされていないのか、最近はどういうふうに調査をされたのか、聞かせていただきたいというふうに思います。  それから、今後このケースは認めていくのかどうかということで、複雑だどうのこうのと言っていますが、複雑だからこそこういう結果になっているのは、当然だと思うんですね。だから、複雑だったら何でも認めてしまうのか、そうしたら、いろいろ手を変え品を変え、権利関係をいろいろ変えて、10年、20年待てば、全く二束三文の土地も大変な値段になって転売できる、そういうことが起こってくるのと違いますか。複雑な経過があろうがなかろうが、はっきりすべきははっきりすべきだというふうに思うわけですね。これと似たようなケースが起こってこないという可能性もないわけですから、これは、市として、はっきり、こういう同ケースの処置については、厳正たる処置をとるということをこの場で確認をしたいと思いますが、その点について、もう一遍局長の方から答弁をいただきたいというふうに思います。  それから、社会教育ですが、一般質問で通告をしているわけですから、担当者も来て話をしているわけですから、もう少し答弁を用意するときに細かいところまで詰めて話をしておいてもらわんと困りますよ。  公民館で、さっき言いましたように、講師は自分たちの宗教のプロパガンダをしない、悪賢い団体だから、それは当たり前だと言いましたけれども、こういうことを言っているわけですよ。幼児教育ですから、子供たちの教育についての話をしているわけですけれども、3歳までは子供は親元に置いておかないかん、それはいいでしょう、一つの考え方、しかし、保育所をつぶさないかん、保育所をなくさないかんということを言うているわけですよ。国が制度としてやっていることを、また、今、男女平等で、女性の社会進出で、保育所ももっと充実させないかんと国自身も言っている、そういう国の制度そのものを否定するようなことを、教育委員会が公民館の場で言わしてていいんですか。また、公党である我が党を一方的に非難する、こういう反共宣伝もやっているわけでしょう。こういう団体を、こういう講師を、なぜあなた方ははっきり外すということが言えないんですか。また、話の内容も、特に何もなかった、そういうことがぬけぬけと言えるんですか。はっきりさせてください。 ○議長(西埜博之君) 当局の答弁を求めます。 ◎土木局長(平尾進一君) 重ねての今津駅前における駐輪問題の御質問にお答えを申し上げます。  基本的には、保線基地の移転後、仮設の駐輪場を今の保線基地用地に設置し、高架完成後、高架の下に設置するということは、先生も十分御理解の上での質問だろうと思いますが、現在の今津駅での状況、いわゆる阪神電鉄の行ってきた経過等も踏まえまして、現状での今津の保線基地の中で一部そういったことができないかといったことにつきましても、早急に阪神電鉄とも協議し、努力してまいりたい、かように考えておりますので、よろしく御理解賜りたいと思います。  以上でございます。 ◎福祉局長(松村暢之君) 立垣議員の最初の御質問が、老人の無料バス制度について実施すると答えたらどうかということでございましたので、無料は困難であるというふうにお答えしたわけですが、これは、何も別に、決して具体案というものを持っておるわけではございません。そういうことの中で、まず御質問の点についてお答えをし、引き続き検討を深めていくという姿勢であります。 ◎建設局長(広橋茂君) 津門公園の地下埋設物の件でございますけれども、これは、都市公園条例による公園占用料として徴収をしております。  二つ目のだれが住んでいるのかという点でございますけれども、これは、市として確認はしておりません。住民票の登録はございません。  三つ目の複雑な事情があればあるだけはっきりすべきだという御質問でございますけれども、そのとおりだと思います。それで、先ほども申しましたように、今回については、いろいろ複雑な事情があって、明確にすべき時点で明確にしていなかったという反省点があるわけですけれども、今後は、そういうことのないように、それぞれはっきりすべき時点ではっきりして、明確な処置をしていきたいということで、こういう混乱がないように努力したいというぐあいに考えますので、御了解いただきたいと思います。 ◎教育次長(北福宏行君) 社会教育の公民館の件ですが、先生の御意見も踏まえまして、今後は、より慎重な対処をいたしたいというように考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(西埜博之君) 答弁は終わりました。 ◆2番(立垣初男君) やっと煮詰まった答弁も出てきたと思うんですが、今津駅前については、ぜひ土木局長の答弁された内容で改善を図っていただきたいと思います。  それから、老人無料バス乗車制度ですが、福祉局長になりたてで間がないということもあると思うんですが、非常に矛盾した答弁をされたらこちらが迷いますので、そういうことはやめてほしいと思いますね。対案もないのに、なぜ無料はできない、こういうことを言うんですか。ただ単に思いつきでさっき無料はできないということを言ったんであれば、その答弁ははっきりと打ち消してください。撤回をしてください。それはどうですか。  それから、津門公園の問題ですが、やはり公正でなければ行政はいかんと思うんです。だれにどんなことを聞かれても、このとおりでございますということではっきりさせないかんと思うんですね。それを、聞いても、うだうだ言うばかりで、それでは本当に市民が納得できませんよ、そんなことを言うてたんでは。住みもせん家に、なぜあなた方は、占用料を取ったり、また、いろいろな配慮をして建築確認を許可したり、そういうことをやったんですか。住んでへんのやったら、市が買い取って、老人いこいの家にでもしたらどうですか、安い値段で。それはどうなんですか、一遍それを答えてください。
     それから、社会教育の公民館ですが、確かに事前にチェックをして、あの人はこういう思想だ、あの人はこういう団体に所属しているから講師を外す外さないということでは、当然それはだめです。ですから、そういう点での教育委員会の答弁の難しさもあると思いますけれども、やはりきょうのこの質疑の中で、関西心情教育研究所というのはどういう団体であり、そこの林信子というのがどういう人物かということがはっきりしたわけですから、教育委員会として、今後厳しい対処をしていただきたい、このことは強く要望しておきます。  以上2点、再質問、お願いします。 ◎福祉局長(松村暢之君) 無料化という問題につきましては、公営企業でバスを運営している都市についてはございますけれども、他都市についてはないということが、調査の中ではわかっているわけでございまして、直接的に無料についてというお尋ねでございましたので、その件については、現在の検討段階の中でも難しいと思っておりますので、その旨、お答えしたところでございます。 ◎建設局長(広橋茂君) 現在だれが住んでおるかは、市としては確認していないわけですけれども、住居として建てられたものであり、建築確認の時点では、そういうこととは関係なしに確認がおろされたわけでございます。  住んでいないものは買い取ったらどうかという御質問でございますけれども、市として買い取る理由も買い取って利用する目的もございませんので、今のところ、買い取る意思はございません。 ○議長(西埜博之君) 当局の答弁は終わりました。 ◆2番(立垣初男君) バスの無料制度ですけれども、何でそんなややこしい答弁をせないかんのですか。それはごまかしでしょう。あなたがおっしゃっているような言い方をすると、阪急や阪神バスにただで市民を乗せろというようなイメージに聞こえてくるんですよ。そうじゃない。我々は、無料のための助成制度をせえと──そんなもの、当たり前の話でしょう。向こうは、公共的な性格を持つにしたって、営利企業ですから、そんなもの、何ぼ何でも市民をただで乗せるわけにいきませんよ。だから、今までの質問の経過があるから私はあえて言わなかったけれども、あなたも議会事務局長としてそこに座って聞いていたわけですから言わなかったけれども、市民が無料で乗れるために市としても助成制度をやれということが質問でしょう、今までずっと。何聞いとったのですか、あなた。  だから、そういう点では、勉強するとか──勉強もしていただいて結構ですが、やらないための勉強ならやめといた方がよろしいよ。市長は、やらないとは言っていない、市長の答弁はここで終わっているんですよ。だから、やらないとは言っていないということは、市民の立場で考えればやるというのは当然、しかも、市長は、愛の市政ということで、市民やお年寄りをいたわりますということを選挙の公約でもうたっておられるわけですから、これは、やるという立場ではっきりさせていただきたい、こういうふうに思います。  時間も来ましたので、以上で私の一般質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(西埜博之君) 次に、47番 雑古宏一君。    〔雑古宏一君登壇〕 ◆47番(雑古宏一君) 通告順に従いまして一般質問を行います。  最初は、高齢者と交通問題についてであります。  この問題については、過去の議会で、また、先ほども立垣議員の方から質問がありました。多くの会派の多くの議員からさまざまな角度から質問をされています。私も、過去2回、質問をさせていただきました。最初は、民間バス、すなわち阪神・阪急バスに無料で乗っていただく方法、2回目は、各拠点に民間バスの切符を常備し、せめて帰りのバス代を無料にする方法と申し上げてまいりました。いずれも、さまざまな理由で、当局の答弁はノーでありました。  今回、また違う方法を提案してみたいと思います。それは、民間バスから目を離して、現在あることぶき号を増車し、民間バス路線の不便なところに市独自の巡回バスを走らせるのであります。駅、ターミナル、病院、そして、高齢者の方々がよく利用されているところに停留所を設置し、そして、時間を決めて定期的に巡回させるのです。今や、西宮市を取り巻く尼崎、宝塚、伊丹、芦屋市の各市で老人無料バス助成制度が行われている中で、いつまでも、ことぶき号があるから、他の福祉施策が他市よりも充実しているからというだけでは、西宮市の老人の皆様を説得するにはいかにも無理があるように考えます。  そこで質問いたします。  1点目は、今までに出されたさまざまな方法をどのように検討され、どのような結論を持っておられるのか、よい点、悪い点等、詳しくお答えください。  2点目、先ほど私が申し上げました巡回バス制度につきましてはどのように考えられますか。  3点目、実施の時期はいつごろとお考えか。  次に、減る子供対策についてであります。  我が国の出生数は、昭和40年代後半の第2次ベビーブーム以降、一貫して減少しており、平成元年には史上最低の124万人となりました。また、厚生省が発表した昨年の人口動態統計によると、1人の女性が生涯に生む平均子供数は1.57人で、ひのえうまに当たっていた昭和41年の1.58人を下回り、これも史上最低となったのであります。  そこで、子供を持つ効用としては、第1に、子供が消費財であり、子供がいることによって一家が楽しく明るくなるという一家団らんの効用であり、子供を持つ精神的喜びであります。第2は、生産財としての子供の効用、子供がたくさんいれば経済的手助けになる。第3は、子供は老後の保障の源泉としての効用であります。一方、子供を生み育てるには多くの費用がかかるのであります。第1に、衣食住の費用があり、生活水準が上昇すれば、1人当たりのコストは当然上昇するのであります。第2に、社会の近代化、工業化、都市化、生活水準の上昇に伴ってウナギ登りに上昇するのが教育費であります。第3に、機会費用というコストであります。これは、特に女性の就業と関連し、子供を出産し、養育する段階で母親が育児のために働くことができないという機会の喪失である。そして、一般的に、出生数減少の主な原因の中に、子育ての経済的・精神的負担、女性の就労との両立の問題、住宅事情など、さまざまな社会的・経済的要因の影響が多いのであります。仮に出生率がこれからも下がり続けるとすれば、今後の生産年齢人口の減少などを通じて社会全体に大きな影響を与えるのであります。その影響として、児童家庭施策の充実に関する有識者調査によると、老人扶養のための負担の増大が73.9%、社会経済全体の活力の減退が49.5%、若年労働力の不足34%となっているのであります。  ただ、申し上げておきたいことは、出生率を高める対策は、押しつけであってはいけない、生む生まないは個人の問題であり、行政が立ち入るべき問題ではないのであります。しかし、子供を生みにくくしている要因があるとすれば、それを軽減する方策については考えなければならないのであります。国の方では、検討委員会を設け、児童手当の問題、保育サービス、育児休業制度の拡充等、対策を協議し、この問題が広く論議されているのであります。地方自治体としても、国の問題として片づけていつまでもおられないことは明白であります。  そこで、近い将来に向けて何らかの対策を検討すべきと考えるが、今までにどのようにされてきたか、今後はどうされるか。  次に、例えば具体的に、第3子以上の子供がいる家庭には、市営住宅の優先入居、また、続き2戸入居、教育費関係の減免の拡充、保育所の保育料の減免、それらを検討する用意はありますか。  最後に、いずれ人口が減っていくのは避けられないとすれば、そうした社会が来ることを前提とした対応も今から考えておくべきと思うがどうか。  次は、放置車対策についてであります。  空前の新車ブームの陰で廃車が急増、その数は、全自動車生産台数の伸びが前年比14.4%と急増を始めた昭和63年度に、それまで続いた年間400万台前後から一気に440万台と約1割ふえ、昨年度は450万台に達し、今年度はさらにふえる見込みと言われております。それらの廃車が適正に処理をされている場合はともかく、最近では、ひところの放置自転車が車にかわり、廃車手続済み車も多いが、交通に起因する新たな公害問題になってきております。  市内でも、あちらこちらに、特に西宮浜、高須町団地周辺道路、大沢西宮線、市道上、名神高架下側道等々、また、少し幹線から離れた奥まった道路等に車が放置されており、大半が、プレートがなく、部品がなく、ハゲタカに襲われたような車も数多く見られます。車が道端でごみになる時代がいよいよやってきたのであります。西宮市でも、昭和61年46件、62年73件、63年121件、平成元年124件、本年も、11月15日現在96件と、確実に増加してまいっております。この数は、あくまでも市民から通報のあったもの、また、目についたものだけであります。その実態は5倍から6倍とも言われております。そして、その費用を見てみますと、6年間で牽引料として227万円の税金が使われており、来年度からは、解体料が1台につき一、二万円必要になるのであります。ユーザーとしての当たり前のルール、車社会を構成する一社会人としての当然の責任が皆無であるとしか思えない。そんなことに市民の血税を使うことはいかがなものか。また、オゾン層破壊の原因とされるカーエアコンのフロンガスも回収しないで大気に放出される場合が多く、環境への影響も大変心配されるのであります。  そこで質問いたしますが、地方自治体といえども、このごみ車に対しての抜本的な解決方法を検討する時期に来たと考えられるが、どのように考えるか。  二つ目は、放置車に起因する交通事故も多発し、公害問題としても問題が多いごみ車を、通報だけに頼らずに、道路パトカー等による発見、そして、迅速に処理をすることはできないのかどうか。  三つ目、広域的な問題として、県、警察、メーカー、販売店等と協議をして対策をすべきと考えるがどうか。  四つ目は、仮称西地区体育館と安井市民館についてであります。  平成2年度当初予算の目玉でもありました、地域体育館としては四つ目の、市西北部に市民の待ち望んでいる仮称西地区体育館、そして、デーサービスを備えた安井市民館の移転について、当局においてあらゆる角度から検討され、自信を持って提案された議案でありました。我々も、大いに賛意をあらわし、1日も早く完成することを願って賛成をいたしたのであります。平成2年度当初予算の執行は、この二つを除いて着々と進んでおりますが、この2件については全く手つかずであります。安井市民館については、今議会に繰越明許費として議案が出ておりますが、体育館については、それすらも出ていないのであります。  そこで質問いたしますが、この2件についての経過、おくれている理由、進行のめど、詳しくお答えをいただきたいと思います。  最後に、公民館施策についてであります。  この問題も、過去に多くの議員から取り上げられております。私なりに質問いたしたいと思います。  西宮市には、現在22館の公民館があります。阪神間では、西宮市に次ぐのは、川西市の11館、尼崎市の4館と、阪神間はさることながら、兵庫県はもとより、全国的に見ても、人口比に見る館数は日本一と言っていいほど充実していることに大いなる敬意を払うものであります。また、その内容についても、市民憲章の一つでもある「西宮を 教育と文化のかおり高いまちにしましょう」を合い言葉に開かれている市民文化祭を例にとってみても、10月から約1カ月かけて、公民館グループ等528団体、約1万3,000人の人たちがその活動の成果を披露し、市民を楽しませてくれているのであります。そして、公民館活動は、八木市長が市制施行65周年を迎えたときのキャッチフレーズ、「出会い 創造 にしのみや」の地域拠点の最たるものとして、公民館には、人々のすばらしい出会いがあり、創造が生まれているのであります。その上に、市民の皆様の芸術文化の活動への取り組み、そして、伝統文化の継承と新しい文化の創造が生み出されており、館数、内容ともに全国的に誇れるものであります。  しかしながら、現在では、グループがふえているだけではなく、各地区のそれぞれの協議会、団体等の会合の増加によって、利用状況は飽和状態であります。それぞれ部屋の確保に四苦八苦しているのであります。私個人としても、地域のすべての団体に何らかの形で参画をしており、会合等に全出席を目指しておりますので、その実情をよく存じ上げております。  公民館の整備については、昭和60年から浜脇、用海、鳴尾東、南甲子園と、1年に1館ずつ改築されておりますが、その後、手をつけられておりません。22館のうち、昭和36年から38年に建造されて、今では大変使いにくく、間取りも悪く、不便な館が、上甲子園、大社、甲東、春風、学文とあります。中央公民館については、北口再開発の絡みで処理されるようであります。さきに申し上げた5館の改築、改造についてどのような計画を持っておられるのか、年次的に具体的な方針をお聞かせ願いたいと思います。  次に、公民館条例の第6条、使用料については、公民館使用者は使用料を納める、「ただし、公用または社会教育を目的とするものおよび委員会において特別の理由があると認めたときは、使用料を減額または免除することができる」とあります。そして、使用料の歳入は、昭和62年度348万1,000円、63年度373万1,000円、平成元年度408万6,000円となっており、平均1館年間約17万円の収入であり、そのほとんどが使用料の免除を受けているのであります。ちりも積もれば山となるで、全館あわせれば400万円近くとなりますが、1館1館で見れば微々たるものだと言わざるを得ないのであります。  そこで、最初に申し上げましたように、現在の公民館の使用実態にかんがみ、使用料についての基本的な考え方についてお教えを願いたい。  なお、昭和60年に出された西宮市行財政懇話会の意見書には、使用料等、定期的な見直しを行うとともに、減免範囲の見直しを行うなど負担の適正化を図るとありますが、これとの絡みでの公民館使用料についてどう考えておられるのか、この際、整理をされてはどうかと考えるが、考え方を聞かせていただきたいと思います。  以上で質問を終わりますが、御答弁によりましては、自席から再質問をさせていただきます。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(西埜博之君) 質問は終わりました。  これより当局の答弁を求めます。 ◎市長(八木米次君) 減る子供対策の御質問にお答えいたします。  御指摘のありました子供の減少傾向は、先進諸国におきましても顕著なものがございますが、我が国におきましても同様の傾向にございます。要因といたしましては、子供を生む女子人口の減少、あるいは晩婚化、結婚観の変化、あるいはまた養育機能の弱体化等々、人々の価値観の多様化とか、あるいはライフスタイルの変化とか、こういったことによることが多いと思います。  その対応策といたしましては、自治体が取り組んでまいるというよりも、むしろ国政レベル、国全体の人口問題としての視点、施策が必要だ、私はこのように考えております。現在、国におきましても、子供の減少傾向に対する対応策について具体的な検討を始めておりますが、平成元年の厚生白書にも、子育て家庭には保育サービスの充実、育児休業制度の普及、児童手当制度の充実、女性の就労と出産、子供の養育の両立する家庭支援を提言しておるところでございます。市といたしましても、こういった国の検討の推移と動向を見守りながら、指摘のありました教育、あるいは福祉、住宅、税金等の各分野におきまして、自治体レベルの有効なものにつきましては、今後検討が必要であろう、このように考えておるところでございます。  現在、本市といたしましては、教育・文化環境、住環境の面で町全体の質を高めまして、子供が育ちやすい、魅力のある、やさしい環境づくりに取り組むことが、若年人口が住み、学ぶ等の上で大切であろうと考えております。今後とも、このような視点に立ちまして、現在進めております各種の町づくりのプロジェクトに反映させてまいりたい、このように考えておるのでございます。やはり子供の育つ都市にいたしたい、このように思います。  よろしく御了承いただきます。 ◎福祉局長(松村暢之君) 1点目の高齢者と交通問題についてでございますが、本件につきましては、今日まで、関連、類似する、いろいろ御質問を受けてまいりました。これに対しまして、市は、研究課題として熟慮してまいる旨のお答えをしてきたところでございます。具体化につきましては、高齢者に対する他の福祉のニーズが多いこと、さらには、それが今後にかけて一層増大するということが見込まれている状況でございまして、整理を要する問題点も多く、残念ながら、現在でも結論を得るに至っていないところでございます。  ただいまは、ことぶき号を増車して、巡回バスを拠点的にという一つのお話があったわけでございますけれども、ひとしくこれも高齢者の交通問題というふうに受け取らせていただきまして、今後の研究とも関連をしながら、検討を進めてまいりたいと存じます。  そういったような次第でございますので、私がここで最後にお尋ねがございました実施時期を明らかにするということにつきましては、ちょっと難しいという点を御了承賜りたいと存じます。 ◎土木局長(平尾進一君) 3点目にございました放置車対策につきまして、3点の御質問がございました。順次お答えをさせていただきます。  道路上に放置された自動車を早急に処理する方法はないかという御質問でございますが、ただいま先生からも御指摘がございましたように、放置車の数は年々増加し、自動車所有者の一部の身勝手な行動によりまして、道路管理上、また、都市の美観の面からも、憂慮すべき事態となっているところでございます。先般も、朝日放送テレビより、本市の処理方法について取材を受け、放映されました。また、NHKテレビでも、大阪市の状況が長時間放映されたところでございます。今や放置自動車の処理は、先生御指摘にもございましたように、全国的な課題でございますが、各市とも、放置自動車を早期に処理できる法的根拠に乏しいということから、現状では、勧告、移動、保管という過程を経て処分をいたしておりますので、1台の処分に相当の期間と費用、保管場所を要しているのが実情でございます。  放置自動車につきましては、道路交通を所管いたします警察における対応が原則であると考えておりますが、道路管理者の市といたしましても、一般交通に支障を及ばさないように道路管理する立場から、警察との間で協議し、ナンバープレートのあるものは警察で、ナンバープレートのないものは市で対処することといたしておりまして、長年にわたり、この方法でもって一定の成果を得ていると考えているところでございます。  しかし、放置自動車の問題は、御指摘のように、全国的な問題を内在しておりますので、国家的な見地から、法律面、行政面等で統一的に対応する必要があると考えておりまして、最近の新聞報道によりますと、現在、厚生大臣の諮問機関でございます生活環境審議会において、自動車等、市町村が処理困難な廃棄物について検討がなされ、近く一定の方針が示されるようでございます。一方、通産省でも、自動車工業会の協力を得て、廃車の回収制度を来年1月より発足させると言われておりますので、その推移を見守ってまいりたいと考えておるところでございます。  また、同時に、市といたしましても、例えば東京都の武蔵野市で不法駐車問題に全国初の違法駐車防止条例を制定し、一見警察署の所管であると思われる分野にまで市が条例で乗り出している例もございますので、これらの例も参考にし、この問題を早期に解決、処理できる方法はないものか、模索、研究をしてまいりたいと考えております。その中で、当然、県、警察、メーカー等との協議も必要となるものと考えております。  しかし、当面は、保管期間等について、現行の処理方法の見直しを図り、また、御指摘にもございましたように、道路パトロールの強化も踏まえて、これら該当車両の早期発見と処理に努めてまいりたいと考えておりますので、何とぞよろしく御了承賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ◎教育次長(北福宏行君) 4点目のうち、仮称西地区体育館の経過等につきまして御説明を申し上げます。  地区体育館の整備に当たりましては、総合計画の中で、中央体育館を拠点として、今までに今津、鳴尾、甲武の各体育館を建設してまいりました。西地区の体育館につきましては、かねてからの懸案でございまして、用地の選定確保に努めてまいりましたが、なかなか適当な土地がなく、関係部局とも協議を重ねました結果、本年度に樋之池公園内に体育館を建設することといたしまして、まず実施設計に取り組みますとともに、ことしの夏のプール使用後に現在のプールを解体し、そのあとに体育館を建設着工するという計画で予算を計上してまいりました。  このおくれた経過と理由でございますが、樋之池公園内に体育館を建設するに伴いまして、体育館敷地として公園面積が若干減るわけでございます。この減った分を公園周辺で確保する必要がございます。その面積や位置等につきまして、企画局や建設局と種々協議を重ねてきたところでございます。このたび、体育館建設に見合う面積の用地が周辺で借用できるめどがつきました。したがいまして、西地区体育館を建設する運びになったわけでございます。今月よりプール等の解体の設計に取りかかっております。  また、予算の補正も何もしてないという質問もございましたが、本年度計上いたしております実施設計費と解体費用等、一部の工事費につきましては、来る来年の3月の定例市議会におきまして、繰り越し等の必要な予算の補正措置をお願いする予定にいたしておりますので、御理解を賜りたいと思います。よろしくお願いいたしたいと思います。  続きまして、公民館施策につきましてお答えを申し上げます。  先生御指摘の30年代に建設した公民館の建てかえの件でございます。  この件につきましては、9月市議会におきましても御答弁いたしましたとおり、生涯学習時代にふさわしい公民館の整備につきまして、現在市内部でいろいろと検討をいたしておるところでございます。既に一部鉄骨づくりのところにつきましては改築を終わっておりますが、その後の公民館整備につきましては、本年度、11月に塩瀬公民館が塩瀬センター内に複合施設として完成を見ておりますし、また、上ケ原中学校区の新設公民館につきましても、図書館との複合施設として現在設計に着手いたしておるわけでございます。さらにまた、エレベーターの設置可能な公民館につきましても、順次エレベーターの設置にも取り組んでおります。  御指摘の五つの公民館の整備についてでございますが、先ほども申しましたように、これからの公民館につきましては、生涯学習時代に十分対応できるように検討しなくてはならないわけでございます。有効的な土地利用、あるいは地域施設としての複合施設としての整備、検討も必要かと思います。そういう点も含めまして、現在、関係部局と連携をとりながら、鋭意研究、調整を進めているところでございますので、御了承をお願いいたしたいと思います。  もう1点の公民館使用料の点でございます。  先生御質問にございましたように、公民館につきましては、公用とか社会教育の目的のためにお使いいただく場合は、ほとんど減免をいたしておるわけでございます。この使用料につきましては、市全体での年次的な改正もあるわけでございますけれども、行財政改善計画の中でこの減免問題につきましての一定の検討が一つの残された課題になっておるわけでございます。近隣他都市の状況も調査いたしておりますが、この問題につきましては、非常に問題点が多くございまして、慎重な検討を要します。また、関係部局との協議も必要でございますので、いまだ結論を出すに至っておらないわけでございますので、いましばらくよろしく御理解をお願いいたしたいと思います。  よろしくお願いいたしたいと思います。 ◎市民局長(酒井幸男君) 4点目の安井市民館に関するところの御質問にお答え申し上げます。  安井市民館につきましては、現在、保育所との複合施設でございまして、その2階部分に、和室、集会室各1部屋の規模のものでございまして、極めて狭隘であり、また、老人の利用にも不便である等の理由でもちまして、地元から再三にわたって改築の要望の出ていたところでございます。市といたしましても、今後の地域活性化のために、さらには、同地域にはデーサービスセンターの設置も必要であることから、これらの機能をあわせ持った複合施設としての安井市民館の移転新築を計画したところでございます。  建設用地につきましては、学校用地の一部を転用することによってそれに充てる予定でございますが、当該用地は国庫補助金を受けて取得したものでございまして、他の用途へ転用する場合には、文部省の承認を得るとともに、それに伴うところの補助金の返還手続が必要でございます。これら手続につきましては、地元の調整を経て、教育委員会において県を通じて行っておりまして、県においてもまた文部省に対し、早期の事務処理を要請していただいているところでございますが、現在において承認を得るに至っておりません。こうした事情から、現時点での用地利用が確定せず、本年度中の完工が不可能な状況にございますので、今回、本事業の繰越明許の補正をお願いしているところでございます。  なお、今後とも引き続き早期着工に向けまして関係機関に働きかけてまいる所存でございますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(西埜博之君) 当局の答弁は終わりました。 ◆47番(雑古宏一君) 御答弁をいただきました。御答弁をいただいた順に再質問、要望をしていきたいと思います。  まず、減る子供についてでありますが、子供のない私がこのような質問をいたしまして、大変申しわけないわけでありますが、市長の答弁では、この問題は国政レベルで対応すべきだ、国の答えが出たらいろいろ市も対応していきたいというような答えでありましたけれども、子供が減るということは、先ほどるる申し上げましたように、国家的な損失だけではなしに、地方自治体も、その経営基盤を根底から見直さなければならないときが必ずやってくるのではないかと私は考えております。また、このまま子供が減っていったとすれば、800年後には日本の国は滅びてしまうと言われております。  東京の台東区に出張をしてまいったのでありますが、東京の台東区では、既に、地方自治体といえども、台東区人口問題協議会を設置されて、この問題に真剣に取り組んでおられます。そして、その答えの一つとして、新婚さん、台東区へいらっしゃい、月額5万円の家賃補助をしましょうというふうなことを勉強してまいりました。これほど地方自治体が真剣にいよいよ取り組んでこられたということでもございますので、本市でも今から真剣に検討して、ぜひまじめな考え方を出していただくことを、この件については要望しておきたいと思います。  高齢者と交通問題でありますが、局長から答弁をいただいたんですけれども、私は、局長の答弁がこれだけ──先ほどもそうですけれども、過去にもそうですけれども、今回の議会でも、また民社さん、公明さんからもこのことについての質問が行われると。多くの議員が質問していると。ですから、だれかによい答弁をするわけにはいかんと。せっかくいい施策を実施したいという気持ちは持っているんやけれども、答弁がしにくい、そのために困っておられるように思えて仕方がないのであります。局長、どうか安心をしてください。私は、決して、今よい返事をいただいても、私ひとりの手柄にしようとは思いません。議員48名全員の切なる思いが実ったと申し上げます。いま一度、本当の胸の内を述べていただきたいな、このように思います。  それと、この問題につきましては、2年間以上時間をかけて検討されてきた割には、答弁が満足できるものではありません。2年間まじめに考えていただいたのかどうか疑わしいのであります。局長は、先ほどもありましたように、新しくなられた局長ですから、新しい局長としてやる気があるのかないのか、ここで御答弁を再度いただきたい、このように思います。  その次は、放置車についてであります。  このごみ車について私が質問をするきっかけになったことは、ある市民の方から電話がかかりました。家の前に半年以上車が放置してある、2台、1台は軽トラック、その中にごみをほっていく人があり、美観、におい等で大変困って、警察に電話を入れられました。返事は、市の方に言ってください、議員にでも言えばすぐに取ってくれるんじゃないですかと言われて、私のところに連絡をされたのであります。その後、3カ月近くかかって市の方で取り除いていただいたのであります。時間がかかる、対応が悪い、こんなことでは決してよくないと思います。  先ほど答弁にございましたように、市が条例をつくっているところもございます。また、町田ではこういう事例がございます。「警視庁町田署は」、「8人を同法違反容疑で書類送検、10人を始末書処分にした。町田市でもやはり都県境沿いの鶴間地区に2年ほど前から投棄・放置車が目立っていた。34台あったうち「1台あたり約1か月」かけ、投棄者18人を割り出したもの。「単に交通面からの検挙ではない。社会的な公害問題として対処した」という「全国でも初のケース」で、その後、同地域への投棄はピタッとやんだという」、こういう事例もあるわけであります。  ですから、私が申し上げたいことは、やる気があればいかようにもできる。どうか、先ほど申し上げましたように、それはそっちだ、それはこっちだと、そういうふうな対応の仕方ではなく、ぜひ警察、県、その他多くのところと協議していただきまして、交通問題、公害問題に起因するこのごみ車を、ごみ車ゼロの町を目指して努力をしていただくことを要望いたしておきます。  それから、次は、西地区体育館と安井市民館でありますが、安井市民館について質問いたします。  このことは、先ほども言いましたように、今年度の当初予算の目玉であります。文部省の問題だとか、いろいろおっしゃっておりました。問題点をいろいろ言うておられましたけれども、計画の段階でそんなことはわかっていたわけですから、予算に上げられてから教育委員会、文部省に言われるということではなしに、もっと事前にそういう対応をしておかれればこういう結果にはなってなかったんではないか。  そこで1点だけ質問いたしますが、繰越明許をされたわけでありますから、来年度中には必ずできるんかどうか、それだけお答えを願いたいと思います。  仮称西地区体育館について再質問いたします。  これも、都市公園法の2%の枠と、それから用地の確保、その他公園の面積、位置、その他いろいろなことで悩んできたんだ、検討してきたんだということでありますが、これも、予算化されるときには、当初に言いましたように、いろんな作業をされて予算にのせられたんだ、我々はそう理解してますよ。予算にのせてからそんないろんな問題が派生したんだということでは私はないと思います。  ですから、そういうことでお尋ねしますが、私がいろんなことを聞いておりますのは、代替地は、最初は南側にゲートボール場をとるとか、次は、西側に駐車場をとるとか、何かいろいろ振り回されているように思います。先ほど答弁にありましたように、いよいよ土地が決まった、借用することが決まったという答弁がございました。ここでぜひ、その場所、広さ、借用ですからその借用条件、決めておられるなら、ここで発表していただきたい。借用ということはあくまでも借用ですから、もらったわけではありません。返してくれと言われたら返さなければならんわけですから、その点についてこの際はっきりしておきたいと思いますので、ぜひお答えをいただきたいと思います。  もう一つ、南側の大規模な開発と今度のこの土地、借用地の件との関連、これがないのかどうか、開発者と全くないのか、その点について質問いたします。  この問題については、後ほど荻田議員の方からこれ一本に絞って質問されておるようでありますが、私は余りしつこく聞きたくありませんので、今言った広さ、面積、それから借用の内容を、わかればお教えいただきたいな、このように思います。  最後に、公民館についてであります。  年次的な計画については、まだ検討中だということで、出ていないということでありますが、私の壇上での質問で、公民館の意義というものをおわかりになるならば、そして、30年以上経過した公民館が5館残っておるということをいろいろおわかりになっておるなら、いまだに検討だ、まだ年次的な計画すらできない、出ないということに、私は大いに不満を持つものであります。それで、うがった見方をするならば、これは財政当局の方にお聞きした方がいいと思いますけれども、先ほど言いました、行財政懇話会の使用料の見直し、この問題が、この結論が教育委員会でまだよう出しとらん、これを出すまでは改造、改築なんかは認めんぞという姿勢ではないかなというふうな気もしてなりません。その点、公民館の改造、改築については、お金を握っておられるのは財政局でありますから、どうかその辺で、そんなことはないよ、必要とあればどんどん改造、改築、要求してもらったら出しますよというのか、それよりもやはり懇話会の出したこの結論をさっくり整理してこいということをいまだに申されておるのか、その点について、そして、やはり出された使用料については、やはりいつまでもほうっておくんではなしに、この際はっきりと整理をすべきだと私は思います。その点について、できるだけ早い時期にするのかしないのか、もっと時間がかかるのか、お答えをいただければと思います。  以上です。 ○議長(西埜博之君) 再質問に対する答弁を求めます。
    ◎福祉局長(松村暢之君) 担当をかわりまして、過去のこういった交通問題に対する記録を読み、いろいろ内部協議の機会も持ってまいりましたが、前任者の9月答弁にありますように、まさに苦慮いたしておるところでございます。2年以上にわたるではないか、まじめに考えたとは疑わしい、やる気があるのかというようなきつい御指摘を受けること、極めて遺憾でございまして、そういったお話が出ることにつきまして、申しわけなく存じております。  胸の内を言えというお尋ねでございますけれども、まさに苦慮の渦中にあるわけでございまして、具体案ができてない中で胸の内を今明らかにするということにつきましては、何とか御容赦賜らなければ仕方がないんじゃないかと思います。十分、鋭意研究を進めてまいりますので、御理解のほどをお願いいたしたいと思います。 ◎市民局長(酒井幸男君) 安井市民館の移転新築について、来年度中には完成するのか、この御質問でございますが、来年度中の完成を目指して努力してまいりたいと考えますので、御了承賜りたいと存じます。 ◎教育次長(北福宏行君) 公民館の問題につきましてお答えを申し上げます。  先生御指摘の5館につきましては、現在の新しい公民館に比べまして非常に狭隘でありますし、あるいは施設的にも非常に古くなっているということは、十分認識いたしておりまして、年次的な整備を現在いろいろな角度から検討いたしておりますので、整備に向けて努力をしているという点でひとつ御理解をいただきたいと思います。  それと、使用料の点につきましては、これは、同じ公民館の問題でございますけれども、整備問題と使用料の減免問題とは、これは別の問題でございます。その点はひとつ御理解を願いたいと思いますし、使用料の点につきましては、十分慎重な検討が、先ほども御答弁いたしましたように、要るものでございますので、もうしばらくお時間をいただきたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎建設局長(広橋茂君) 西体育館の建設に伴うかわりの公園用地の件でございますけれども、現在のところ、場所は樋之池公園の西側の南の方の部分、現在、ライオンズマンション夙川があります。それの南の部分、約830平方メートルについて話をしております。大体めどはついておるわけでございますけれども、借用条件については、いまだ確定しておりませんので、早急に詰めていきたいというぐあいに考えております。  それから、開発とこの用地の貸借に関する関係でございますけれども、この使用貸借する土地は、体育館建設に伴って、体育館の敷地面積が減った分をカバーするために貸借するというものでありまして、将来開発申請が提出されたときには、これとは別に諸法令や諸手続に基づきまして、関係部局とも十分協議しながら指導してまいりたいと考えておりますので、御了解いただきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(西埜博之君) 再質問に対する答弁は終わりました。 ◆47番(雑古宏一君) それぞれ御答弁をいただいたんですけれども、福祉局長にあれほどまでに言って、このあとまだお2人の方、質問項目を見たら、あるわけです。同じようなことを言うのは心苦しいだろうと私は思います。もうこれ以上福祉局長に聞いても、わずか就任何カ月ですから、答えにくいところもあるだろうと思いますので、市長、私は、いよいよ決断の時期来ると、決断の時期が来たと。何やったら、私でなくても、この議会の、後の公明党さんでも民社さんでもよろしいわ。ぜひ今決断を、市長、すべきだと思います。  それで、市長の方から、決断をされるのかどうか──方法はいろいろとあると思いますよ。僕は、いろんな、いっぱい方法を言いましたから、阪神・阪急バスにぜひ乗ってくれということだけではなしに、いろんな方法を。それらを含めて、とにかくやるんやという決断と、その時期は、来年の当初予算か、補正か、4年の当初予算か、その辺も含めて、市長、もうここで決断をしてください。ぜひお願いしたい、このように思います。この48人の議員の願いでありますから、ひとつ市長にお聞きしたい、このように思います。  それと、西地区体育館ですが、樋之池公園の西南、830平方メートル、借用条件はまだということでありますから、借用条件が決まりましたら、ぜひ委員会等へ明示をしていただいて、御検討をいただきたいなと申し上げておきたい、このように思います。  実は、この問題につきましては、私の友人がこの地域にたくさん住んでおりまして、その友人たちからいろんなことを聞きます。いろんな情報が入ってきます。それを、あえてここでいろいろ申し上げませんけれども、まだやっとプールの解体の設計だということですから、これは、めどがほとんどないのではないか、ですから、繰越明許もできない、要するに、3年度中には建つめどがないから繰越明許もやめとこうというふうなことにもとれますので、はっきり申し上げて、このいろんな私が情報収集してきたことから含めて、そのめどが立たないんなら、もう1年おくれているんですから、あと1年おくれても一緒です。この際、行われました用途地域の見直しをも含めて、体育館の見直しを、もう一度見直しをされる気はあるかないかについて、1点だけ質問いたしておきます。  都市公園の中にやろうとしたことは、そのときにそのパーセンテージに合わせてやっておけば問題なかったわけでしょう。何も第2種住居専用地域でも建てようと思ったら建てられるんです、2%内の範囲でやれば。プールの問題なんて、オープンのプールやったら建つわけですよ、水泳場はできないけれども、屋根があればできないけれども、オープンやったら、今までプールがあったわけですから。ですから、こういういろんな問題がありますから、その問題を、1点御答弁、できましたらしていただきたいなと思います。  それから、公民館については、本当に市民が待ち望んでおります。ぜひ積極的に検討されまして、1日も早い改造、改築が進むことを要望しておきたい、このように思います。  ですから、市長と教育委員会、2点、よろしくお願いします。 ○議長(西埜博之君) 当局の答弁を求めます。 ◎市長(八木米次君) 私には、もう質問ないんじゃないかと思ったんですが、今まで答弁申し上げておりますように、この問題については、慎重に熟慮を重ねてまいったところなんでございます。ところで、バスの問題も出ておりますが、仮に、例えば勤労会館なりアミティホールに鳴尾からお見えになるなれば、バスに乗らないと思うんです。電車で来られると思うんです。それから、また奥の方からの話かということになると思いますが、山口からこちらまで来るのに、バスで宝塚へ出ます。そして、普通のお年寄りなれば、阪急で今津まで来て、今津から東口で降りて歩いてこられるというのが普通であります。金額は、今ちょっと何してみますと、730円、往復で1,460円かかるわけなんでございます。 でありまして、いろんな集会を、このアミティホールなり何なりで大きい大会を持ちますが、そのようにして、お年寄り、高齢者も含めて、老人会なんかも、もちろん市のバスも、出してもらう場合もございますが、必ずしもどの大会でもバスを出してもらえるということはございません。でありますので、どうしてもまた阪神なり阪急に乗り継いでこられるということであります。例えば私の住んでいます名塩からだったら、このごろ名塩駅ができたから、お年寄りが、今まで宝塚までバスで行かれたのを、例え50円でも60円でも始末されるんでしょう、つえついて夫婦で駅まで1キロなり500メートル歩いていかれるのを見て、名塩駅つくってよかったのかどうかというようなことを思うようなことなんです。それでも名塩から宝塚までJRに乗って、そしてまた阪急に乗って阪神に乗ってこられるというような状況でございます。でありまして、バスという問題だけじゃなくしてもう少しいろいろ考えてみておるんですが、視点を変えて考えていきたい、このようにも思っておるわけであります。決してむだに日を尽くしたわけでもございませんし、なお後ほど本会議でも質問が続いておるということも、私も質問通告を見て、痛切に感じておるわけなんでございます。でありまして、決して言われるように、おまえはどうかというと2年後考えておるのかというような、痛烈な指摘もあって、2年間ほうっておくのかというような御指摘も受けております。決してそれほどほうっておくつもりはございません。そんな考えは毛頭ございませんので、何とかして、一体いつやるのかということでございます。私は、この問題は視点を変えて考えていきたい、もとよりこれは福祉、財政、企画とも相談を進めまして、何らかの方策を、新しい視点から方策を見出したい、このように考えております。決してこれは、この場の答弁で置いておくという考えはございません。一体時期をいつにするかということでございますが、これはやはり、お任せいただきたいんですが、そうかといって1年も2年も延ばしておくということは考えないで、できれば来年度を目標にやっていきたい、このように思っておりますので、本日のところはこの答弁で御了承いただきたい、このように思います。  以上であります。 ◎教育長(小林久盛君) 西地区体育館の問題につきましては、現在の時点では見直す考え方は持ってません。この方向で進みたい、こういうふうに思ってます。 ◆47番(雑古宏一君) 市長から答弁いただきました。私は、勝手に解釈をして、市長は決断をされたと、このように今の答弁──はっきり申し上げて、私の家から市役所へ行くのに、ずっと山口回って、塩瀬回って、阪急電車に乗りかえて役所へ来るような、回り回った御答弁でしたけれども、視点を変えて新しい方策でやりたい、これがまず1点。いつか。1年も2年も延ばしはしない。この2点を私は肝に銘じて、市長にお礼を申し上げて、ぜひよろしくお願いしたいということを申し上げて、私の質問を終わります。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(西埜博之君) ここで休憩いたします。  再開は、午後1時の予定でありますので、よろしくお願いいたします。    〔午前11時59分 休憩〕     ────────────    〔午後1時08分 開議〕 ○議長(西埜博之君) ただいまから休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、30番 宮本紀美子君の発言を許します。    〔宮本紀美子君登壇〕 ◆30番(宮本紀美子君) 公明党の一員といたしまして、通告に基づいて一般質問をさせていただきます。  まず最初に、高齢者対策についてでございます。  21世紀には、国民の約4人に1人が65歳以上の高齢化社会となります。このような高齢化社会を、健康で生きがいを持ち、安心して生涯を過ごせるような福祉社会になるよう、国の高齢者福祉10カ年ゴールドプランのもとに、市も一生懸命に取り組んでおられますが、本当に御苦労さまでございます。  最初に、私は、ゴールドプランの中の在宅ケアについてお尋ねいたします。  一つ、デーサービスは、国で1万カ所を目標といたしておりますけれども、地方においては中学校区をめどにと伺っております。現在の状況とこれからの見通しについてお伺いいたしたいと思います。  二つ目は、ショートステイですけれども、5万床に対する市の目標と現状、見通しをお聞かせいただきたいと思います。  三つ目は、ホームヘルパー、10万人に対して市は300名程度の目標というふうにも伺っておりますけれども、現状と見通しをお聞きいたしたいと思います。  4番目には、西宮市は訪問看護モデル地域に指定されております。現在の状況と、また、これに対する見通しをお願いいたします。  5番目には、在宅ケアに対して、社会福祉事業団の役割をどのようにお考えになっているのか。  以上5点についてお伺いいたします。  高齢者対策の中の大きな二つ目の問題といたしまして、高齢者の社会参加についてであります。  午前中におきましても、雑古議員から高齢者と交通対策について質問がございました。るるございましたけれども、私は、その論議を踏まえ、少し観点を変えて質問いたしたいと思います。  健康なお年寄りは、どんどん外へ出、積極的に社会参加すべきであると思います。高齢者が生き生きと活動するための一助といたしまして、交通機関の問題は密接につながっており、市としてはどのような対応が可能なのか、私は、この見地に立って質問、提言いたしたいと思います。  西宮の公共交通機関網を見てみますと、東西に3本と南北に1本の鉄軌道が走り、バスは二つの会社がそれぞれ独自の路線を持っており、市としては、独自の公共交通機関を持っていないわけであります。高齢者に限らず、市民の多くは、この交通機関を利用して、いわゆる社会参加するわけで、独自の交通機関を持つ神戸市や尼崎、伊丹市は、高齢者に対して、午前中にもありましたけれども、無料パスを発行いたしております。公共交通機関を持たない西宮市の場合は、対応は異なってこようと思います。また、宝塚、芦屋市と比べても、地理的条件、交通機関網も違い、対応の方法は一考を要するのではないかと思います。午前中の市長の答弁の中でも、塩瀬、山口の実例を具体的に引用されまして、新たな視点に立って前向きに取り組む旨、答弁がございました。私は、バスに限らず、鉄軌道も含めまして対応すべきではないかと存じます。すなわち、高齢者が社会参加する際、市内のバス、電車を通じて何らかの交通費の一部を助成、例えば交通手当のようなものをお考えになってはと思いますけれども、お尋ねいたします。  次に、住宅政策についてです。  住宅政策に関しましては、これまで2回、63年、また平成元年にも質問してまいりました。また、同僚の美濃村議員は、本年6月にも質問されました。また、予算要望でも強く要請しているところであります。当局からは、本市における住宅政策については、総合計画の基本方針に基づき、部局間の総合的な調整を行いながら、具体的な計画を策定し、推進しているとの御答弁がありました。しかし、私は、やはり西宮市においても総合的な住宅政策を確立すべき必要があるということで、尼崎市とか大阪市を例に挙げながら、その具体的な検討を要望してまいりました。  そこで再度お尋ねいたしますが、総合的な住宅政策の確立に向け、その後どのように取り組んでおられるのか、体制面も含めてお伺いいたします。  二つ目といたしまして、59年に木造賃貸住宅地区総合整備事業調査をされ、南部市街化区域においては、老朽化も進み、今後、木造賃貸住宅の経営者や居住者の皆様の意向が十分反映できるよう、建てかえの円滑な推進を図るための政策を検討したいと言われておりましたが、どのように取り組んでこられたのか、お尋ねいたします。  三つ目といたしまして、住宅政策の一つである家賃補助制度についてお尋ねしたいと思います。  現在、西宮市では、低所得者向けの住宅供給として市営住宅の公募、中間層向けとしては、公社住宅、特別賃貸住宅の公募により供給をしておりますが、当局も御承知のとおり、その倍率は非常に高く、これらの住宅に入居したくても入居できない人が大勢おられます。一方、市街地における市営住宅等の建設は、地価高騰により非常に困難になってきている現状であります。現在の公営住宅の政策だけでは、多くの住宅に困窮している住民に対する政策として決して満足できる状態でないことは明らかであります。  このような状況の中で、特に大都市周辺の地方自治体では、それを補うため、新たな施策として次々と展開してきています。例えば東京では、各区で家賃補助制度、また、民間アパート借り上げ制度、午前中おっしゃっておりました台東区では、新婚さん向け、若い人に住んでいただこうという意味の、そういう制度もできております。神戸市では、61年から住みかえ家賃の2分の1を補助しております。またさらに、最近国において、来年度より民間賃貸住宅に対する家賃補助制度が実施されることになっているように聞いております。  西宮市においても、民間賃貸住宅に入居する中間所得者、または高齢者、低所得者及び若年層の低所得者──若年層の方は低所得者がほとんどだと思いますけれども、そのようなことを考えたときに、家賃補助制度を創設すべきだと考えますが、市のお考えをお聞かせください。  次に、3番目といたしまして、阪神西宮駅周辺地区再生計画について。  阪神西宮駅周辺地区では、阪神連続立体交差事業の進捗にあわせ、駅前広場の強化と駅前周辺地区での商業・業務機能の向上による都市活力の再生を図る必要があると調査目的の中で言われておりますが、3ゾーンの特徴と具体的な取り組みについてお聞かせください。  次に、大きな四つ目ですけれども、鳴尾浜ウオータープラザについて。  63年にも質問いたしましたが、いよいよ実施される運びになったとお伺いいたしております。  そこでお聞きいたしますが、基本構想以後の工事内容の変更があれば、どこで、なぜ変更されたのか、お聞かせいただきたいと思います。  また、緑をはぐくむゾーンで温室を計画されていますが、北山植物園との連携はどのように考えておられるのか、お伺いいたします。  二つ目といたしましては、施設運営は第3セクターと伺っておりますが、参入会社はどのようになっており、資本金は幾らぐらいで、市の出資比率はどのように考えているのか、また、会社の設立時期はいつごろなのか、わかっていればお聞かせください。  三つ目といたしまして、交通対策については、自動車の駐車場は400台とお聞きいたしております。この管理運営はどのようにされるのか。また、バスの利用者に対する増便については、バス会社との協議状況はどのようになっているのか。自転車利用者も多いと思われますが、現在は西側に設置されている歩道橋しかなく、大変不便です。旧防潮堤を開削して自転車の通れる道を整備し、公共施設利用者や通勤者の利便を図る、このようなお考えはないのか。以上、交通対策についても3点お伺いいたします。  次に、環境問題について、大きな項目の最後です。  資源を再利用し、廃棄物の発生を抑えるリサイクル社会のあり方を研究してこられた環境保全のための循環型社会システム検討会より環境庁に提言され、リサイクル法の制度が必要とし、環境庁も法案作成を今急いでいると聞いております。11月29日の新聞にこのように掲載されておりましたけれども、制度化された折には、本市はいち早く取り組んでいただきたいと思います。  そこで質問に入りますけれども、1番目といたしましては、毎年1回行われておりますいきいきごみ展についてです。  申込者が年々ふえまして、63年度は950名、平成元年度は1,562名、平成2年度は2,577名、このようにお聞きいたしております。こういう状態でありますので、展示会の回数も、せめて、1年に1回ではなく、2回ぐらいは開かれるというふうなことはお考えになっていないのか、お尋ねいたします。  次に、本年度から不燃ごみのコンテナ収集モデル地域ができまして、私の住んでおる東鳴尾と、また用海町、私も当番で、11月は朝出してまいりましたけれども、このコンテナ方式については、これからどのようにしようと思われているのか、できれば、私の意見といたしましては、早急に全市に普及していただきたいというふうに思いますけれども、この点のお考えをお聞きしたいと思います。  環境問題の中の三つ目ですけれども、昨年、環境計画について質問いたしましたが、そのときの御答弁では、環境問題について全庁的な機能を持った組織を創設し、そこで策定を行うとのことでしたが、その後どのような状態になっているのか、お聞かせいただきたいと思います。  以上、壇上からの質問は終わりまして、御答弁によりましては自席から再質問させていただきます。  どうもありがとうございました。よろしくお願いします。(拍手) ○議長(西埜博之君) 質問は終わりました。  これより当局の答弁を求めます。 ◎市長(八木米次君) まず、私からお答えいたします。  御指摘のように、本市は市営の交通機関を持っておりませんが、お説のように、東西には阪神、阪急、JRというような3本の鉄道網がありますし、またさらに、宝塚の方面へも鉄道が延びておりまして、他市に比して大変駅の数も多いということでございます。  御提言は、高齢者の社会参加を促進するために、鉄道の利用についても行政として一定の配慮をしてはどうか、交通手当というようなことを市として考えてはどうかという御質問でございますが、午前にもお答えいたしましたように、今後、この問題につきましては、鉄道の利用ということにつきましても、行政といたしまして、早急に検討していく中で、御提言の面も含めて考えていきたい、このように考えておりますので、よろしく御了承いただきたいと思います。  次に、阪神西宮駅周辺地区再生計画のことでございますが、御指摘の調査区域は、阪神西宮駅周辺と南側の商店街及び市役所周辺の区域の、面積といたしまして32.2ヘクタールを対象としておるものでございます。この区域を大きく3ゾーンに分けて構想を立てております。これらの3ゾーンの整備の方針と目標年次のお尋ねでございますので、順次お答えを申し上げます。  まず、阪神西宮駅の北側を中心といたしまして、南側の鳴尾御影西線までの間で戎線と札場筋線に囲まれた区域は、都市拠点整備ゾーンとして位置づけております。この地区では、駅前広場や道路などの公共施設の整備と建築物の整備をあわせて行うことを目指しておるのでございまして、本年度は、昨年度実施いたしました地区再生計画調査の継続調査といたしまして、街区整備計画調査に引き続いて着手しております。この調査では、道路、広場等の公共施設の整備と建築物の計画を立て、地元地権者等関係の皆様と相談をいたしまして、組合施行による市街地再開発事業を誘導してまいりたいと考えておるのでございます。目標年次といたしましては、平成7年度に阪神連続立体交差事業が完了する予定でございますので、これに合わせるように努めてまいりたいと考えております。  次に、この南側、国道43号線までの区域は、都市商業再生ゾーンとして位置づけております。この区域は、現在の商店街を、都心商業地としての機能を高め、再生を図っていく地区と考えております。その整備は、地元地権者を中心として取り組むことによって行うべきである、このように考えておるのでございます。なお、このような取り組みに必要な地元への支援は行っていく考えでございます。現時点では、なお目標年次は定まっていないのが実情でございます。具体的な目標年次はいまだ定まっておりません。  次に、市役所周辺の区域は、シビックセンター再整備ゾーンとして位置づけております。この区域には、第2庁舎建設問題と用海線拡幅計画がございます。第2庁舎建設問題につきましては、図書館跡地を中心に周辺民地を含む区域で検討中でございます。次に、用海線拡幅計画につきましては、阪神連続立体交差事業の進展に合わせまして、本年度から事業手法や事業内容の検討と地元関係者との調整に入っておりまして、これの完成目標は平成7年度といたしております。  以上でございます。 ◎助役(馬場順三君) 鳴尾浜ウオータープラザに関する御質問につきまして、私から一括してお答えをさせていただきます。  まず、基本構想を発表して以降の概要の変更の問題でございますが、ウオータープラザにつきましては、63年の3月市議会に基本構想を発表させていただいたわけでございますが、その時点では、ファミリープールを中心に、健康ぶろ、フィットネスジム、グリーンプラザ、レストランなどから構成される一応の基本的な考え方をお示しさせていただいたわけでございます。その後、具体的に計画を進めるに当たりまして、利用動向調査なども参考にいたしながら、基本設計を進めてまいりました。御承知のように、この施設が多様な機能を持つ複合施設であることから、運営サイド面からも施設内容について検討を加えてきたところでございます。  その結果、まず、1階のファミリープールにつきましては、空調機能の充実を図ることといたしまして、また、健康ぶろを2階に移し、これに伴い、2階にありました体育器具により健康づくりをするフィットネスジムを3階に移し、休養談話室も併設をすることといたしました。また、地階には、体力づくりを目的とする25メートルプールを設けました。さらに、利用者の利便性から、4階のレストランにあわせて1階にも喫茶コーナーを設置することといたしました。屋外プールは、当初はアイススケート場をも兼用することといたしておりましたが、アイススケートは、設備面や経営面、建設費など、いろいろ問題が多うございましたので、これを取りやめまして、ビーチ感覚で春から秋まで泳げる屋外温水プールとし、プールサイドにも体を温めるホットバスを設けました。一方、屋上からは広く開かれた景観が展望できるような施設といたしました。このように、各施設の機能の純化、拡充をし、市民の方々が身近に健康づくりができる施設となるよう実施設計を進め、最終的に建物の延べ床面積は1万118平方メートルでまとめたものでございます。  次に、緑をはぐくむゾーンについてのお尋ねでございますが、このゾーンに設けます温室は、植物生産研究センターで研究、増植された本市の緑化にふさわしい植物を、花と緑のネットワークづくりを初め、市内の緑化やコミュニティー花壇などに活用し、高質でより豊かな町づくりに活用するための育成温室とする考えでございます。  3番目のお尋ねの施設運営についてでございますが、この施設の設置目的から見まして、公共が直接運営するよりも、民間のノーハウ、活力を生かした第3セクターで運営管理を行うのが適当と考え、現在準備を進めているところでございます。  第3セクターの主な内容でございますが、まず、参入企業は、阪神電鉄、アサヒビール、住友銀行等を予定いたしておりまして、組織形態は株式会社とし、資本金は、営業規模、資産などから考え合わせ、1億円未満にする考えでございます。出資比率は、市と阪神電鉄が筆頭になり、同率を出資する予定です。会社の設立時期は、諸準備期間、あるいはその間の経費等を勘案して、開業1年前ぐらいがよいのではないかと考えております。その開業の時期でございますが、工事の完成が平成4年8月末となりますので、完成後、従業員の訓練、試運転などを行い、なるべく早く開業したいと考えております。  最後に、交通対策についてのお尋ねがございました。  まず、鳴尾浜臨海公園南地区には、現在150台の駐車場を設置いたしております。これは、NTT資金の活用によりましてつくったものでございますが、管理は、都市整備公社で管理運営を行っております。なお、東の方に設置予定の収容台数250台可能の駐車場につきましても、同じような方法で設置を考えておりまして、管理運営も公社で行う予定でございます。  次に、バスの増便の問題でございますが、これは、参入予定企業である阪神電鉄と協議を進めております。  最後にお尋ねのございました自転車利用による埋立地への道路の整備の問題でございます。  鳴尾浜埋立地に通ずる小曽根線に自転車も通れる道路の整備につきましては、以前より本議会でも御質問をいただいており、整備について検討を行ってまいりましたが、今までに旧防潮堤の管理者でございます兵庫県当局や警察当局との協議も調いましたので、今年度着工を目途に地元協議を行っているところでございますので、御了承賜りますようお願いいたします。  以上でございます。 ◎福祉局長(松村暢之君) お尋ねの第1点目の高齢者対策中、前段にございました高齢者保健福祉推進10カ年戦略、いわゆるゴールドプランについてでございますけれども、基本的には、この国のプランを参考にしながら、市の特性、あるいは地域性、こういったものを考えながら目標を設定してまいりたいというふうに存じております。  御質問が5点ほどあったかと存じますけれども、まず1点目の在宅サービスにつきましての現状、あるいは見通しでございます。  この中のデーサービス事業につきましては、甲子園口デイ・サービスセンターができました。これを含めまして3カ所で委託実施いたしておりますけれども、平成3年度──来年度でございますが、さらに2カ所の新設を計画いたしております。国、県、これの目標でございますところの、いわゆる中学校区程度区域の身近なところでサービスが受けられる体制を整備する、こういったことがございますので、これらを参考にしながら、適切な地域配置を、ニーズの動向などを考えながら配置検討を行ってまいりたいと存じます。  次に、ショートステイの問題でございますけれども、現在市内に4カ所、計28床の確保がなされておりまして、寝たきり老人などの要援護老人を対象に実施されております。要援護老人の増加傾向にも対応するために、平成3年度──来年度でございますけれども、特別養護老人ホームの甲寿園に20床を確保するとともに、なお、ななくさ白寿荘にも平成4年度に20床を専用設置整備する予定でございます。今後とも必要数の確保に努めてまいりたいと存じます。  次に、ホームヘルプの事業でございますけれども、市と社会福祉事業団の家庭奉仕員派遣事業を中心として、家事介助員派遣補助事業とあわせますと、168人という体制で現在業務を行っているわけでございます。国のゴールドプランによりますところの計算では、全国ベースで、御指摘にありましたように、10万人ということになるわけでございますけれども、65歳以上の人口で本市に仮にこれを置きかえて計算いたしますと、300人というふうになってまいるわけでございます。市では、公と民との共同によって多様なニーズに対応しておりますので、派遣要請に支障のないよう、今後も引き続きヘルパーの確保に努めまして、供給体制の充実を図ってまいりたいと存じます。  四つ目の訪問看護の問題でございますけれども、昨年の11月、寝たきり老人等を対象として、医療専門職による訪問看護をモデル実施いたしておりますけれども、これにつきまして、このほど国から訪問看護等在宅ケア総合推進モデル事業として指定を受けましたので、本年度中には本格実施に向けてまいりたいというふうに存じております。  5点目の福祉事業団の役割の問題でございますけれども、要援護者のニーズというものは、家事援助、介助、看護、リハビリテーション、あるいは医療と、こういう幾つかのパターン、段階もあるわけでございまして、これらが重なり合ったケースというものもあるわけでございます。したがって、こういった多様なニーズにこたえていくためには、医療、保健、福祉、これらの分野が相互に密接に連携し合っていく必要がございますので、サービスの供給システムをできるだけ一元化していくということが望ましいわけでございます。本年度中には訪問看護事業を本格的に実施するという予定でございますので、家事援助のみならず、介護に当たっていただくヘルパーの派遣のほか、デーサービスセンターの運営や入浴サービス車の派遣など、既存の在宅サービスを担っている社会福祉事業団において、この訪問看護事業を加えて、家事援助や介護、看護といった一連の在宅ケアサービスを供給していくことが望ましいというふうに考えております。  これらの在宅ケアサービスを総合的に実施するに当たりましては、事業主体はやはり市でございますので、要介護者とその御家族のニーズに沿って、よりよいサービスを円滑に提供できるように、執行体制につきましても充実を図ってまいりたいと存じますので、御了承賜りたいと存じます。
    ◎建設局長(広橋茂君) 住宅政策について御答弁申し上げます。  まず第1番目でございますけれども、西宮市におきます住宅政策につきましては、先生御指摘のとおり、新総合計画に基づいて推進を図っているところでございます。したがいまして、尼崎市とか大阪市など、ほかの都市で策定されているような住宅政策に関する総合的な基本計画というものは、本市ではまだ策定されておりません。しかし、現在、本年6月に改正されました大都市法に関連して、住宅の現況調査を実施しているところでございます。したがいまして、今後、この調査結果を見ながら、西宮市全体の住宅政策にどのように取り組んでいくべきかについて検討するとともに、御質問の趣旨を踏まえて、組織・体制面なども含めて、できるだけ早く具体化が図れるように努力してまいりたいと考えておりますので、御了承いただきたいと思います。  二つ目でございますけれども、木賃住宅地区総合整備事業に関連してでございます。  昭和57年度に木造賃貸住宅地区総合整備事業制度が創設されまして、本市においても、御指摘のように、59年度、広域調査を実施いたしました。本制度は、平成元年度から市街地住宅密集地区再生事業という名前にかわって、改正されておりますが、制度内容といたしましては、地区要件を満たすゾーンを抽出した上で、市が整備計画を策定し、建設大臣の承認を受け、公共施設の整備のほか、老朽建物の除却及び共同建てかえへの助成、従前居住者の公的住宅への入居のあっせんなどを行う事業であります。本市におきましても、広域調査からは、木造賃貸住宅の集積が見られる地区もあるわけでございますが、公共施設の不足により生活環境が劣悪とは考えられない上、この事業は、木造賃貸住宅の個別建てかえに対応するにとどまらず、区画整理や住宅地区改良事業に近い面的整備計画を立案することとなり、一般権利者全体を巻き込む事業でありますので、市としましては、地区実情を勘案し、慎重に対処してまいる必要があると考えておりますので、御了承いただきたいと思います。  最後の三つ目の御質問でございますけれども、民間住宅の家賃補助制度に関連する問題でございます。  家賃補助制度に関しましては、以前にも高齢者対策として検討してはどうかとの御質問があったわけでございますが、このときにも、その必要性、問題点などについて今後調査研究していきたいと御答弁申し上げており、現在は、他都市の実施状況などについて調査を進めているところであります。  また、御指摘のありましたとおり、国においても、新たに民間賃貸住宅入居者に対する家賃補助制度が創設される見通しであるということを聞いております。今後、この制度の内容等について十分調査検討の上、対処してまいりたいと考えておるわけでございます。  したがいまして、本市において独自の家賃補助制度を設けるべきかどうかにつきましては、この国の制度の実施状況等も見ながら、前向きにさらに具体的な検討をしてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ◎環境衛生局長(加藤和丕君) 5点目の環境問題につきましてのお尋ね、3点ございましたが、その前2段につきましてお答えを申し上げたいと思います。  まず、リサイクル法制定の環境庁の動きにも関連して、本市が実施いたしておりますいきいきごみ展につきましての拡充のお尋ねがございました。  毎年9月下旬に、厚生省が主唱し、都道府県、市町村が実施主体となりまして、環境保全について考えていただくための各種イベントを実施する環境衛生週間が全国的に展開されておりますが、本市といたしましては、クリーン西宮展と銘打ちまして、昭和54年度より一般廃棄物問題を中心とした啓発事業を進めてまいり、本年で12回目となっております。このクリーン西宮展の行事の一つといたしまして、粗大ごみの中からまだまだ使える家具、自転車、電化製品等をより出しまして、使い捨て風潮を見直し、資源は有限であり、物の大切さを知っていただくとともに、大切に長く使ってもらうことによってごみの減量にもつながることを訴えるためにいきいきごみ展を実施し、本年で11回目になっているところでございます。また、東部総合処理センターにおきましても、正面玄関ロビーにおきまして、許可業者等が持ち込んだ粗大ごみの中からまだまだ使えるものを展示し、来庁者の中でもう一度使ってみようと思われる方に随時持ち帰っていただくというふうなことをやっておるわけでございます。  そこで、先生御指摘のとおり、いきいきごみ展につきましては、毎年、新聞、テレビ、ラジオ、マスコミにも取り上げていただきまして、非常に人気が高まっており、本年は、展示数が119点、申込数が2,577件でございまして、抽せん会場のアミティホールが満員になるという状態でございまして、その関心の高さにつきましては、評価をいたしますとともに、本行事は今後も引き続き実施していきたいと考えております。  回数をふやせばということでございますが、現状で回数をふやしますと、展示できる点数が減るという問題もございます。より積極的に展示点数をふやすよう努力をしてまいりたいと思いますので、御了解をいただきたいと存じます。  次に、不燃ごみのコンテナ収集方式によるモデル地区の実施を2地区でやっておりますが、これの評価と今後の計画についてお答え申し上げます。  従来よりごみの分別を徹底していただくようあらゆる機会を通じまして啓発してまいりましたが、現状の分別状況が芳しくないところから、環境衛生協議会とも協議の結果、開放性の高いコンテナにそのまま排出する方法、これが最も分別効果が上がるであろうとの結論を得まして、本年8月より、御案内のように、用海地区の石在町660世帯、鳴尾東地区の東鳴尾町1丁目830世帯、計1,500世帯をモデル地区といたしまして実施いたしているところでございます。実施に入ります前に、両地区とも、自治会、環境衛生協議会の役員の皆様方を中心に、数回にわたり具体的な実施方法についての説明会を持たせていただきますとともに、全世帯に実施内容を周知するためのチラシを配布いたしました。  そこで、先生御質問の実施経過の評価でございますが、事前の説明会を十分にやらせていただいたということと相まって、初回から分別率9割ないし9割5分というふうに高いレベルで排出され、現在でも同じような高率で分別されておりまして、市といたしましても意を強くしているところでございます。  次に、来年度のモデル地区拡大の計画でございますが、現在、環境衛生協議会とも鋭意協議を進めておるところでございますが、来年度は、おおむね7地区、7,000世帯ないしは8,000世帯程度に拡大をいたしたいと考えております。また、来年度以降──3年度以降でございますが──の規模につきましては、3年度の実施状況を見きわめながら、応分の地域の拡大を図り、いずれは直営地域全域実施、さらには委託地域を含めた全市実施の方向で進めていきたいと考えております。  以上でございます。 ◎生活経済局長(野村冨美雄君) 御質問の「5)」の環境問題のうち、3点目の環境計画についてお答え申し上げます。  本年の4月に、機構改革によりまして、環境に係る諸施策を所管するところとしまして新たに環境保全課を設けまして、環境計画について担当することになったところでございます。  環境計画の策定につきましては、今までのところ、他市の事例など資料の収集に努めているところでございます。今後は、計画を策定いたしますための基本的な事項につきまして、それぞれの専門的な立場からの御意見をいただくための、また、市庁内の関係部門の基本的なコンセンサスを得るための検討会議などを設置いたしまして、新総合計画、実施計画への盛り込み、既存資料の活用、また、現況調査の準備、実施、取りまとめ方法などの検討など、環境計画策定体制を準備いたしまして、できるだけ早く環境保全審議会、自然環境保全審議会において御審議いただき、環境計画の策定ができますよう積極的に取り組んでまいりたいと考えているところでございますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(西埜博之君) 当局の答弁は終わりました。 ◆30番(宮本紀美子君) それでは、御答弁いただきましたので、通告に基づいて再質問並びに要望をしていきたいと思います。  高齢者対策についてですけれども、最初の在宅ケアの件で、デーサービスですね、これにつきまして、市も一生懸命頑張っていらっしゃいますけれども、高齢者の生活調査を平成元年度、福祉局がされておりますけれども、そのデータを見ましても、鳴尾地域においては、要介護老人、これが114名、それから、ひとり暮らし老人は817名、一般老人は1,171名ということで、やはり鳴尾地域は特にお年寄りも多いわけですね。それなのにデーサービス的なところがいまだにできていない。やはりいろんな地域の方の御意見を聞きましても、早く鳴尾地域につくっていただきたいということもありますし、私自身も、いろんなところを見ましたら、デーサービス的なこともできるような場所もできてきているんじゃないかと思いますけれども、この点について当局に再質問したいと思いますけれども、もし具体的な目安が決まっておればお聞きしたいと思います。  それから、訪問看護のことですけれども、モデル地域でなくて本格的に来年度からは事業を行っていくということで御答弁がございましたけれども、その中で、保健婦さんもすごく今頑張っていらっしゃいますし、また、ホームヘルパーのメンバーも、168名、現在ということですけれども、まだまだ国から言われているのに対しても、これからの300名というふうな地域での協力者ということを呼びかけるためには、もっともっとアピールも必要ですし、それから、お聞きしたところによりますと、講座の回数もまだ年1回ぐらいでは少ないんではないかな、せめて2回か3回か、また、ほとんど中心地で、総合福祉センターなどで講座を開いていらっしゃるようにお聞きいたしておりますけれども、やはりもっともっと場所を考えて、多く市内から協力者を得ようとすれば、支所──いろんな支所がありますね。今回、名塩の方もできましたけれども、せめて、支所があるような地域では、やはりどんどん呼びかけて、アピールして、もっともっと地域の協力者を得るような、そのようなことを考えられたらどうかなというふうに思いますので、その点も、もう一度当局の御答弁をお聞きしたいと思います。  それから、在宅ケアは、やはり社会福祉事業団を中心にしてやっていきたいというふうなお話も先ほどあったと思いますけれども、これに対して私が思いますのは、社会福祉事業団の現在の場所では、ちょっとまだ、これからの対応を考えたときには手狭ではないかな、もっともっと将来的には施設整備ということも考えていかなければならないんではないかというふうに思いますけれども、これも、当局にもう一度質問したいと思います。  それから、高齢者の社会参加ということで、交通問題について、ずっと朝からるるお話がありますけれども、特に、市長も、午前中も、すごくお年寄りの方、わかるということで、細かい名塩からの交通ルートまでもいろいろ御説明いただきましたけれども、やはり西宮市は独自の公共交通機関を考えていかないと、東西に阪神、阪急、JRというふうにもありますし、また、阪急電車が南北にあるという、また、その近くにバスがあるという感じで、本当に高齢者の方もいろんな社会参加をしていこうというときには、よその市よりも大変な状態で参加をしているわけですので、今後もっと検討していただきまして、ぜひとも、最初申し上げましたように、交通手当というふうな考えでも結構ですので、やはり交通費の一部助成ということに対して、また実施方法、また実施期間についても、積極的に御検討していただくように強くこれは要望いたしておきます。  それから、高齢者の社会参加の中で、午前中にも問題になっておりますけれども、前々から問題になっておりますバス会社の相互乗り入れですね。この点についても、当局の方でも業者と話し合いをしておられると思いますけれども、高齢者のためには、相互乗り入れがなければ、鳴尾の方から北山の方まで行こうと思えば、私とこなんかでは3回ぐらい乗りかえしないと行けないというふうなのが現状ですので、その辺で、1日も早く関係者へ相互乗り入れを強調していただきますよう、よろしく、これもお願いしておきたいと思います。  それから、次の住宅政策についてですけれども、これは、私も割と市民相談でそういう方に──特に私の住んでいる鳴尾地域は、昨年、一昨年と、住宅、特に民間アパートの取り壊しという感じで、本当に何十人かの人が宿がえをせざるを得なくなった、家賃が高いところにやむなくかわらなければならないということで、御相談に見えた方もたくさんいらっしゃいまして、できるならば市営住宅や県営住宅に入りたいとおっしゃるけれども、そういう枠がなかなか今のところないので、やはり募集でしか無理ですねということを、いろいろと御相談に乗った経過があるんですけれども、その中で、特に二、三点例を挙げますと、一つのアパートが取り壊されますと、やはり七、八軒の方が最低でも立ち退かなければならなくなりまして、Aの人は、2万4,000円だった家賃が、現在5万円のところに仕方なく入っている、また、Bの人も、2万円だったのが5万円のところに行っている、また、Cの人も、2万円だったのが5万円ということで、高齢者世帯、2人で年金生活をしている方にしてみれば、家賃5万円になりますと、御主人が厚生年金で15万円、また、奥さんの方は5万円程度しか年金がない、2人あわせて20万円、その中で、家賃が5万円になることで、4分の1が家賃で消えてしまう、本当に生活が大変ですと、それでも、2年か3年置きには、またこの家賃も上がってくるんですというふうな切実な訴えが、私の方に市民相談もありました。そういうふうなことを考えたときに、他市でもあるように、家賃補助制度ということは、国の実施状況を見るという段階ではないんじゃないか、もっともっと市も積極的に検討していただきたいなというふうに私は思います。  それから、ある中年の御婦人もおいでになりまして、この方は、市営、県営の申込用紙をとりにこられたわけですけれども、住宅課長は御存じですけれども、30部ぐらい県営住宅の空き家、市営住宅の空き家の申込用紙をもらって帰ったぐらい、私の住んでいる地域は、住宅困難な人が多いわけです。それであえて訴えているわけですけれども、そのある婦人の方も、中小企業に勤めていた御主人なものですから、来年の1月ぐらいに退職になる、そうすると、社宅に入っているけれども、出ていかなければならない、周辺を見ましたときに、幾ら探してもおふろつきで5万円というのは、本当に入れないような状態のうちだ、ちょっといいな、まあまあいいな、入ろうかなと思うと8万円する、本当にこんなんでは、私たちはどうしてやっていったらいいんですかというふうな方もおられました。それから、ある若い御夫婦ですけれども、その方も今8万円の家賃で入っている、共益費を入れるとやはり9万円になる、本当に一生懸命働いているけれども、まだまだ、20歳代の方ですし、所得としては低い、本当に市も何か考えてほしいと、このようなことも御相談に乗ったことがあります。そういうことで、この住宅に対する質問というのは、やはり家賃補助制度が、一番、私としては、今の段階ではお願いしたいなというふうに思います。  最初のときも言いましたように、国が動き出したというのは、東京、大阪、大都市圏では、もう既に地方自治体独自でそういうことを考えているわけですね。その動きをしてるから、やはり国も大都市圏をということで補助制度ということが出てきたんだと思うんですね。だから、国の動向を見ながらというふうな考え方ではなくて、もっともっとそういう方の声も市当局は聞いていただいて、とるべき政策ということを考えていただきたいというふうに、これ以上言っても、なかなか返事出ないと思いますので、強く要望しておきたいと思います。  それから、体制面については、またよく検討していただくということでしたので、住宅現況調査をされた後で、また組織体制も含めて、住宅の基本的な政策をまずつくっていただかないといけないと思うんですね。マスタープランとおっしゃいますけれども、それは、実質的な実施に移せるような政策がまだまだ全体面では少ないと思うんです。まだ市街地南部の木造住宅も、30年以上たった住宅も多くあるわけですから、その辺のこともよく検討していただいて、人口がだんだんと減っていっている、若い人が親の近くで住めないような南部地域になっていくのではないかなというふうにも思いますので、その点も、住宅政策の方もしっかりとこれから検討していただけるよう強く要望しておきます。  三つ目の阪神西宮地域のことですけれども、これは、おおまかな件で出てきておりますので、これからの検討ということで了としたいと思いますけれども、特に私自身が申し上げたいのは、消費者センターとまではいかなくても、せめてそういう駅前のところに、消費者である市民に情報を与えるようなコーナーですね、消費者センターの出先と言うたらおかしいですけれども、そういうふうなのでもいいから、せめて駅には、そういういろんな消費者の問題、また、そういうことがすぐに、西宮市がどういうことをしているかということがわかるような情報コーナー的な面をそういう駅前に設けていただきたいな、これからの検討の中でそういうふうに設けていただきたいなということを、これも要望しておきます。  もう一つは、婦人会館ですね、これは、私、58年に出たときから、婦人問題を取り上げて言ったことがあるんですけれども、会館ということについてまで、こういう駅前ということで考えるということはいろいろあると思いますので、そこまでは言いませんけれども、西宮市内の女性が自由に使えて、そして、文教住宅都市にふさわしいような施設、やっぱり西宮市はいいなと言えるような、文教薫る西宮の女性が行けるような、そういう施設を駅前につくっていただけたらいいなと。本当に、宝塚とか周辺を見たときに、いい場所がいっぱいあるのに、西宮はどこに行ったらいいんでしょうというような、どこにも誇れるようなそういう施設が、市独自のものも何もないですので、その点、文教住宅都市にふさわしいような施設、特に女性も行けるような、そういう施設を、この駅前周辺、庁舎周辺の方につくっていただきたいなというふうに、これも強く要望しておきます。  次は、鳴尾浜のウオータープラザですね。これにつきましては、工事の変更とかいうことは了といたしまして、それから、北山の植物センターを本当に鳴尾浜ウオータープラザの中で大いに生かしていただいて、ますます緑と花とですばらしい施設に考えていただきたいなというふうに思います。  それで、直接運営の方のことに入りますけれども、利用料金ですね、それはどのように現在お考えになっているのか。例えば、万博の跡などでされているのは1,800円ぐらいの入園料というふうにもお伺いいたしておりますけれども、市の当局自体はどのように今考えていらっしゃるのか、もし案があるのならお聞かせいただきたいと思います。  それから、開園時間は何時から何時ぐらいまでなのか。  それから、市から出向されるのは、何名ぐらい出向される予定なのか。第3セクターで経営されるわけですけれども、市自体の職員の方が、どういう形で行きはるとかいう細かいあれは、まだ今では無理だと思いますけれども、せめてどれぐらいの方が市から出向をされるのか、位置づけは別として、そういうふうなことも、もしお考えがあればお聞きしたいと思います。  それから、第3セクターということになるわけですから、採算のとれる見通しですね、どのように考えてらっしゃるのか。何年ぐらいたったら、このように採算がとれていくんじゃないかということが、もしもそちらの方で考えていることがあればお聞きしたいと思います。  それから、建物の名前ですね、いつまでも仮称鳴尾浜ウオータープラザと言うわけにはいかないと思いますので、愛称を市民から広く公募されてはどうかと思いますけれども、この点についてもお伺いしておきたいと思います。  それから、最後の環境問題ですけれども、いきいきごみ展のこと、2回開けと言っても集まったものがまだ少ないというふうなお話でしたけれども、もっともっと広く呼びかければ──呼びかければという言い方はおかしいんですけれども、先日、平塚市の方に行きましたら、ちょうど庁舎のすぐ近くに、国から払い下げたところを広い公園にしまして、そこに芝生が敷かれ、いろんな施設があるんですけれども、その広い公園、芝生公園の中で、やはり西宮市がしているいきいきごみ展のようなのを年に何回か行っているということをお聞きしました。そして、そのときには、ただ市がやっているような、集まったものをきれいに磨いて出しているというだけじゃなくて、広く、特に今、リサイクル問題に対しては、女性は関心を持っておりますので、すぐに応募者があると思うんですけれども、私たちの地域の方でも、ガレージセールということで、ある一婦人が年に何回かされていますけれども、そういうふうにして、交換会的な意味も含めて、平塚市の方も、広い公園を広く市民に利用していただくということで、年に何回かされているわけですね。ですから、そういう方法も、もっともっと市の方も、ただもったいないのを、集まったのをちょっとだけ、場所がないからたまたま置いている分だけを1年に1回だけ申しわけにしているという感じにとれるんですけれども、広い場所を、また、そういう駅の便利のいいところなんかもこれから将来考えていただいて、例えば、先ほど質問しました阪神立体とか、そういうふうなことの計画などを進める中で、高架下とかいろんなところもあると思いますし、とにかく駅の近くで、ただ当局がごみの中から拾ったんですよというものだけじゃなくて、やはり関心のある人が、そういう再生しようということのためのセールということで、一生懸命ちまたではしている人もありますので、そういうことも考えていただきたいというふうに、これも要望いたしておきます。  それから、環境の中では、環境計画のことはわかりました。これからまたしっかりと練っていただきたいと思いますけれども、特に本年度は、環境モニターの制度ができまして──制度じゃなくて、環境モニターということで学習が行われまして、私もその一員に入らせていただいたんですけれども、参加したり参加しなかったりはあるんですけれども、このようなのは来年度もまた続けていこうと思われているのかどうか、その辺だけちょっと質問しておきたいと思います。 ○議長(西埜博之君) 再質問に対する答弁を求めます。 ◎福祉局長(松村暢之君) 高齢者対策についての再質問が3点あったかと思いますので、それにお答えを申し上げたいと思います。  まず、調査を引用いただきまして、鳴尾地域におけるデーサービスセンターということでございました。  先ほど御説明申し上げましたとおり、5カ所の設置を計画しておるわけでございますけれども、これの配置状況を見ましても、鳴尾地域には当然必要である、このように考えておりまして、設置の場所につきまして庁内でいろいろ協議をいたしております。残念ながら、今のところ、まだこの場所というふうにちょっと確定的に申し上げられませんけれども、そういった段階でございますので、御了承賜りたいと思います。  ホームヘルパーの問題でございます。  非常に大切な、充実していかないかん施策だというふうに感じております。そのために、御指摘のように、講座というものを充実していくということも一つの大変いい施策だというふうに存じます。現在、お話にございますとおり、年に1回、50人程度という状況でございますので、この点につきまして、回数や、開催の場所を特定のところに限らず、場所をかえましてやるといったことにつきましての御提言でございます。前向きに取り組んでまいりたいと存じます。  3点目の社会福祉事業団の問題でございますけれども、決して現状はゆとりがあるといった状況ではございません。これが活動の拠点ということでございまして、将来を考えるならば、この辺のスペースというものを今後十分確保していく必要があるというふうに思っておるわけでございますが、現在の建物は、3階への増築が一応可能という設計になっておりますので、今後、事務事業の拡大の推移を見ながら対応を進めてまいりたいと存じます。  以上でございますので、御了解をお願いいたしたいと思います。 ◎企画局長(宗正誼君) ウオータープラザについての再質問にお答えさせていただきます。  利用料金につきましては、民間類似施設に遜色のないサービスと施設のグレードを維持していくための必要な経費は御負担を願う考え方でございますけれども、第3セクターとしての公共性と事業の採算性を考慮する中で、できるだけ低料金にいたしたいという考えでございまして、他の公共的類似施設とも比較しながら、現在検討いたしているところでございます。  次に、営業時間と派遣職員数につきましてのお尋ねでございますが、これも現在研究中でございますけれども、営業時間は、朝10時ごろから夜の10時ぐらいまではぜひとも必要ではなかろうかと考えておるところでございます。  それから、派遣職員数につきましては、市から2名ないし3名程度が必要であろうというふうに考えております。  それから、採算性の問題でございますが、これにつきましては、現在慎重に検討をやりまして、何とか採算については、将来的にきちっとしたものを仕上げたいという考えでございまして、今検討中のところでございますので、もうしばらくお時間をいただきたいというふうにお願いを申し上げたいと思います。  それから、愛称の設定についての御提案がございましたけれども、私ども、非常に結構な御提案であると考えるところでございますので、実現に向けまして、どういう愛称をつくっていくのか、その手法を含めて検討させていただきたいと思います。  以上でございます。 ◎生活経済局長(野村冨美雄君) 環境モニターについての御質問でございますが、これは、本年度、試行的に環境モニターと銘打ちまして、市民の関心の高い五つの環境問題、すなわち大気、水質、自然、アメニティー、ごみ・リサイクルにつきまして、約80名の市民の方に御参加いただきまして、6月から学習会、またさらに、学習会の後に、実際に調査方法の実践、実習活動を約7回にわたりまして実施してまいっているところでございますが、今先生御指摘いただきましたように、参加者の方や一般の市民からも引き続き開催の御希望が多いところでございますので、環境問題の実践的な学習会として、今後もできるだけ実施してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(西埜博之君) 再質問に対する答弁は終わりました。 ◆30番(宮本紀美子君) ありがとうございました。  高齢者に関しては、よくわかりましたので、なお一層いろいろデーサービスの方も頑張っていただいたり──地域ではいろいろと、ランプの方の跡地、ランプの問題が解決すればその辺があるんじゃないかとか、いや、もうちょっと違うところがあるんじゃないかとか、いろいろしてほしいといううわさは出ておりますので、極力早く、高齢者も多いことですので、なるだけ早く鳴尾地域につくっていただくということで了解しておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、そのほかのことも、高齢者の方は了としたいと思います。  住宅の問題については、これも要望にしましたのであれですけれども、再度大きな項目の2番目として、しっかりと考えていただくということで、強くこれも念を押して要望いたしておきます。  3番目も了といたします。  それから、鳴尾浜のウオータープラザのことですけれども、これの愛称の方も公募していただくということを言っていただきましたので、広く市政ニュースなどで募集していただきまして、そして、また、ほかの市の行事でもありますように、当選者の発表という感じの、そういうこともしていただくことがやはり宣伝にもなるんじゃないかなというふうにも思いますので、広く市民に、鳴尾地域にあっても北からも来ていただけるような、そのようなすばらしい施設をつくっていただきたいというふうに要望いたしておきます。  それから、環境問題も、ありがとうございました。常に質問のたびに言っている問題ですけれども、これから国のリサイクル法ということも勘案しながら、ますます市としても頑張っていただきたいというふうに思います。  どうも長時間ありがとうございました。(拍手) ○議長(西埜博之君) ここで休憩いたします。  再開を2時45分といたします。よろしくお願いします。    〔午後2時22分 休憩〕     ────────────    〔午後2時48分 開議〕 ○議長(西埜博之君) ただいまから休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、43番 楽野信行君の発言を許します。    〔楽野信行君登壇〕 ◆43番(楽野信行君) お疲れのところでございますけれども、公明党議員団の一員といたしまして、通告の順に従いまして一般質問をさせていただきます。  まず第1項、振り込み制度についてでございます。これは、職員給与の郵便局への振り込みの問題でございます。  私は、昭和54年12月の本会議におきまして、職員の給与及び一時金がすべて現金支給されていることに対し、本庁以外の出先機関等への現金輸送体制に盗難などの危険性を指摘いたしました。当局は、それを受けまして、市職労の合意を得まして、昭和57年4月、給与の銀行振り込みを開始いたしまして、平成2年11月末の利用状況は、月例の給与が現在66.8%、一時金が63.7%と聞いております。しかしながら、銀行は主要ターミナル付近にしかなく、利便性に欠けることが、現在も多くの人々から声が寄せられております。  私は、この件に関しましても、59年6月の本会議におきまして、市議会公明党は、昭和59年度予算要望の中で、地域に密着した市内46カ所、現在は45カ所でございますけれども、郵便局を含めて窓口を拡大する方向で検討してはどうか、そういう質問をいたしましたけれども、その当時の助役は、郵便局への給与振り込みは、制度上、郵便局と他の金融機関との間では、口座振替の送金手続がないことから、郵便局への給与自動振り込みはできないが、職員の希望も多くなっておるので、今後、西宮郵便局を通じて、関係機関で調査研究を進める、そのように答弁されております。その後6年を経過した今日、当局は郵便局への給与振り込み制度についてどのような見通しを持っているのか、お尋ねをしたいと思います。  次は、公共施設のトイレでございます。  急激な生活の洋式化、社会の国際化は時代の流れでございまして、その波は、家庭の和式トイレから洋式トイレに変化しております。ちなみに、西宮市における県営・市営住宅の洋式トイレ設置状況を調査いたしましたところ、県営住宅におきましては、洋式が2,512戸、和式が578戸で、洋式設置率は81.3%でございます。市営住宅におきましては、洋式が4,103戸、和式が1,197戸で77.4%でございます。この和式トイレ設置は昭和38年以前のものでありまして、それ以後、すべて洋式トイレになっておるのでございます。業界の最大手でございます東陶機器に問い合わせてみましても、昨年の国内出荷総数のうち80%以上がやはり洋式トイレでございました。高齢化時代を迎えまして、今後ますますこの傾向は高くなっていく、そのように予想されております。  そこで、市の公共施設の洋式トイレについて調査をしてみますと、本庁舎22.5%、議会棟33%、教育委員会のビル13.3%、鳴尾支所12%、市民会館25%、青少年ホーム6.7%、地区市民館19.5%、公民館28.6%、保育所──これは幼児でございますけれども、15.9%でございます。  そこで質問をいたしますけれども、当局は、この実態をどのように考えておるのか、今後どう改善していくのか、質問をいたします。  次に、公共施設のトイレの中で一番おくれておりますのは、子供たちが昼間の大半を過ごす幼稚園、小学校、中学校、高等学校でございます。市役所等は、高齢者とか、あるいは身体障害者のために、不満はありますけれども、ある程度は整っており、使用するのが大半大人であるため物を言うことができますけれども、子供たちは物を言うことはできません。ゆえに、新築、増改築以外は、創立そのままの便所が数多くございまして、汚いとか、臭いとか、暗い、怖い、気味が悪い、いわゆる5Kでございますけれども、そういう状況でございます。私は、当局の便器調査に基づきまして、私自身、電話あるいは学校へ出かけましての実態調査による調査の結果ですけれども、幼稚園は、洋式化ですけれども、5.9%、小学校が12.8%、中学校は12.2%、高等学校は12.6%しか洋式化は進んでおりません。  そこで質問をいたしますけれども、教育委員会は、この現状をどのように考えておるのか、今後どのように改善するのか、お尋ねをいたしたいと思います。  3番目、下水道問題ですけれども、本市下水道は、近隣都市に比べまして、訴訟問題等でその整備は大幅なおくれをとってきておりましたけれども、ここ数年来、国の内需拡大策の恩恵にも浴しまして、本市最大の懸案でありました下水道事業も順調に整備が進み、平成2年度末には人口普及率67%と聞いております。また、下水道の根幹施設でございます甲子園浜浄化センターも、年明けには試運転に入りまして、今年度中には一般供用が開始され、平成3年度早々に通水式典を計画されております。しかしながら、一方、今後下水道が整備、普及されていく中で、下水汚泥の発生量はますます増大していくものと考えられます。最終的な汚泥処理問題は、大都市及びその周辺都市において、処分地の確保や処分量の増大など、各都市とも頭を痛めているのが現状でございます。  そこでお尋ねをいたします。  まず第1点、今回計上されております下水道事業特別会計補正予算の中で、甲子園浜浄化センター工事委託事業の債務負担行為が計上されております。これは、第2期計画の水処理施設の増設工事でございまして、汚泥処理施設の建設費を見込んではおりません。この汚泥処理について当局はどのように考えているのか、また、下水道整備が拡大されている中で発生する汚泥量はどのように推移していくと考えているのか、また、処理された汚泥の資源化や有効利用について、建設資材や肥料等種々研究されていると聞いておりますけれども、その実用化についてお尋ねをしたいと思います。  第2点、下水汚泥広域処理事業、いわゆるエースプランでございますけれども、これは、日本下水道事業団において計画されておりまして、県におきまして、既に兵庫東下水汚泥エースセンターが尼崎市内に、兵庫西下水汚泥エースセンターが姫路市内に建設されておりまして、平成元年度より一部供用の開始をされております。事業団のパンフレットを見ますと、建設費、維持管理費の軽減、汚泥の資源活用、建設費の初期投資負担が不要であること、あるいは低利で良質な資金の活用で集中投資が可能であるとか、あるいは高い技術利用ができる等々書かれておりまして、このパンフレットを見る限り、地方公共団体としては大きなメリットがあり、有効な事業であると考えますけれども、この事業に本市も参画できないのかどうか、また、参画するとすれば時期はいつごろなのか、経費負担はどのようになるのか、あわせて答弁をお願いしたいと思います。  次は、4番目、老人ホームについてでございます。  57年9月の一般質問で雅楽荘について私は質問いたしました。内容は、58年4月に養護老人ホームが──現在の寿園でございますけれども──できるけれども、雅楽荘は、施設の面、特に広さとか、共同便所とか、使用料の点とか、かなり雅楽荘の方が劣っておりまして、建てかえについてどう考えるかということに対しまして、当局の、当時の川崎局長だったと思いますけれども、入居者の中に開園以来入居している人もいて、部屋は狭いけれども、閑静であり、特に中庭の芝生を囲んだ構造から生活に潤いを感じると喜ばれておる、だから、この問題は、愛宕山寿園の跡地利用と深い関係がありまして、鋭意研究検討していきたい、そういう答弁でございました。この9月に民社クラブの西川議員が質問されまして、当局の答弁は、57年までほぼ定員に近い入居者であったけれども、58年から減少傾向が始まり、現在は32名だ、施設そのものが現在の居住環境にマッチしていないし、経営コストという市独自の課題も抱えておるということから、軽費老人ホームのあり方について検討すべき時期が来ている、旧愛宕山寿園跡地利用計画も含め、ケアハウスの整備も考えながら、実施計画の具体化に向けて検討したい、そういうふうに答弁されています。  57年から8年経過してやっと動き出したのでございますけれども、考えてみますと、愛宕山保育所、それから市住の跡地も含んだ利用計画について考えられないか、その実施計画はどのようになっているのか、お尋ねをしたいと思います。  次に、上ケ原八番町の市立養護老人ホーム、先ほど申しました寿園について質問をいたします。  このホームは、58年、上ケ原寿園と愛宕山寿園が老朽化のため、2園を統合して、2人用50室、定員100人に建てかえられたものでございます。このホームの中に、地域の人たちとホームで交流できるようにと、舞台つき36畳の集会所、娯楽室兼和室が設けられております。58年、この開園当時、たまたま見学会がございまして、参加いたしまして、何げなく舞台の中央の後ろの暗幕を開いたところ、大きな仏壇がございまして、本尊が祭ってありました。驚きまして、老人ホーム所長に、公立の建物、集会所の中に特定宗派の本尊を安置するのはおかしいではないかと言いましたところ、上司と相談いたしまして善処するということでありましたが、それ以後、6年の歳月が流れました。そして、去年の12月におきまして、私は、民生分科会の中で同じ質問をいたしましたところ、福祉事務所長は、御指摘については謙虚に受けとめておる、早急に調査したいので、時間をいただきたいと答弁したまま今日に至っております。  そこで質問をいたします。  第1点、安置している本尊の経緯と現状はどのようになっておるのか、また、近隣他都市の状況はどうなのか。  第2点、去年の分科会で指摘いたしました当局の調査結果はどうなのか、見解をお尋ねしたいと思います。  5番目、学校教育についてでございます。  その第1点は、幼児教育の問題でございます。
     我が党は、かねてより公立幼稚園の2年保育の実施をこの本会議場で主張し続けてきましたけれども、教育委員会は、その都度、公私の機能分担、公私の共存といった理由で、公立幼稚園の2年実施は極めて困難である、そういう答弁を繰り返してきました。公立幼稚園の状況を見てみますと、10年前の昭和55年には2,534人いた園児が、本年度では1,392人で、約45%も減少しております。空き教室も、99教室のうち44教室に上っております。  そこで質問いたしますが、教育委員会が主張する公立幼稚園で2年保育を実施することが困難であるとすれば、幼児の急激な減少傾向の中で、この数年のうちに公立幼稚園の何園かが消滅していく、そういう可能性があるのではないか、現に、今、2クラスで36名とか、あるいはまた、鳴尾西、来年また、今休園してますけれども、今のところ14人だとか、そういうところがございます。その場合、休園したり、あるいは廃園したりすることについて何か基準があるのか、お尋ねしたいと思います。  さらに、こうした状況を踏まえまして、教育委員会は今後どのように対処しようとしているのか、公立幼稚園の将来構想についての方向性を明らかにしていただきたいと思います。  第2点は、小学校の小規模化について質問をいたします。  幼児と同様、小学校の児童についても減少傾向は顕著なものがございます。特に浜甲子園団地におきましては、居住者の高齢化が進む中で、浜甲子園小学校は、昭和43年のピーク時には40学級、1,649人いたのでございますけれども、本年度は12学級、440人に減少しております。また、お隣の東甲子園小学校につきましても、ピーク時には27学級、1,094人いたのでございますけれども、本年度は12学級、340人まで減少をしております。将来の児童数の推移を見てみましても、両校とも児童がますます減少していく、そういうデータが出ております。  そこで質問いたしますけれども、教育委員会は、学校の適正規模についてどのように考えているのか、また、こうした隣同士の減少傾向にある両小学校の将来性についてどのように考えているのか、お尋ねをしたいと思います。  最後に、6番目、第2庁舎問題でございます。  かねてより委員会で議論をしてきました第2庁舎の建設計画についてお尋ねをしたいと思います。  この事業は、庁舎周辺整備計画の一環として事業が進められておりまして、南分館の解体撤去、職員会館北側の来庁者用駐車場の設置、旧南分館南側民有地の買収等、着々と整備がなされているようでございますけれども、一向に構想が発表されないのが第2庁舎の建物の概要でございます。市は一体どのような建物をどこに建てようとしているのか、そういう点でございます。  かつて委員会におきましては、候補地として旧図書館跡地を挙げておりました。現在は、ここは駐車場になっておりますので、その周辺の民家の土地取得の交渉は進んでおるのかどうか、また、阪神電鉄との交渉はどのようになっているのか、あるいは、第2庁舎の規模はどのくらいのものを考えているのか、また、西宮の町づくりのキャッチフレーズでございます「出会い 創造 にしのみや」は第2庁舎にどのように生かしていくのか、お尋ねをしたいと思います。  以上をもちまして壇上からの質問は終わりまして、答弁によりましては自席から再質問をしたいと思います。  御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(西埜博之君) 質問は終わりました。  これより当局の答弁を求めます。 ◎市長(八木米次君) まず、私からお答えいたします。  職員給与の郵便局への振り込みにつきましてお答えいたします。  先生から、59年の、たしか6月の本会議で、この問題について実施の御指摘がございました。関係部局である会計室、行政部、人事部で庁内検討委員会を設置いたしまして、電算処理システムの事務処理上の問題、あるいはまた近隣都市での動向など、さまざまな角度から研究を重ねてまいりまして、一方、西宮郵便局は、金融機関と為替取引が可能になるかどうかの整理を行っていまして、本年10月に、給与関係のマスターテープの整備などについて一定の解決を見ました。西宮郵便局との協議が調いましたので、私どもは、庁内への周知を図りますとともに、平成3年1月の月例給与から実施することにいたしております。  以上でございます。  次に、第2庁舎についてのお尋ねがございました。  第2庁舎を、どのような建物、どのような規模を考えるんだ、どこに建てるんだということでございます。そしてまた、阪神電鉄を初めとする用地取得の交渉の進展はどうなっているかということでございます。それからなお、市の町づくりキャッチフレーズはどのように第2庁舎で生かすんだという御質問でございます。  第2庁舎の建設計画につきましては、御指摘のように、旧図書館跡を中心に建設する予定をしております。現在、あの周辺にあります民家を初め、阪神電鉄と用地の交渉を行っております。代替地等の種々の条件で交渉は非常に困難でございまして、簡単でございませんので、今後とも、精力的にこの点についても話し合いを続けていきたい、このように考えておるのでございます。  なお、建物につきましては、基礎資料の作成に当たっておりまして、今年度中に地質・水質調査に入る予定でございます。  完成につきましては、阪神連続立体交差事業の完成と合わせまして、おおむね平成7年度を目標としておるのでございます。  西宮に活力と潤いのある町づくりの理念として上げています「出会い 創造 にしのみや」のコンセプトをどのように生かすかということにつきましては、今後、基本構想の策定の段階におきまして、市議会の皆様方等の御意見をも十分聴取しながら、来るべき世紀にふさわしい建物になるようまとめ上げてまいりたいと存じます。  今日においてはこのような段階でございます。  以上でございます。 ◎助役(馬場順三君) 市公共施設における洋式トイレの設置につきましては、御意見のとおり、高齢化社会、国際化社会に対応した設備が望ましいと考えております。市といたしましても、新築及び増改築する公共施設につきましては、高齢者や障害者の方々に配慮したトイレの設置を行っております。御指摘の洋式トイレのない公共施設につきまして、実態を調査の上、増改築時には極力設置してまいりたいと考えております。また、増改築の予定のない施設につきましても、可能な限り善処してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎土木局長(平尾進一君) 下水道の問題についてお答えを申し上げます。  1点目の汚泥処理の考え方でございますが、下水道を処理することによって発生する汚泥は、各都市とも、処分地の確保や処理費用の増加など、非常に大きな課題となってきていることは、御指摘にありましたとおりでございます。  本市の下水汚泥の処理及び処分につきましては、現在、枝川浄化センターにおいて水処理、汚泥処理の施設を併設し、下水処理を行っており、鳴尾浜浄化センターでは水処理だけを、汚泥につきましては圧送管で枝川に送泥いたしまして処理いたしておる状況でございます。  甲子園浜浄化センターにつきましては、御指摘にもございましたとおり、現在、第1期工事の水処理施設を建設しており、今年度末には完成の予定となっております。また、西宮処理区の面整備区域の拡大に伴う流入水量の増大に対応するため、第2期工事計画として、平成3年度より水処理施設の増設工事の着手を予定しており、平成5年度末完成を目途として準備を進めておるところでございます。また、現時点における発生汚泥の処理計画は、平成6年度末まで枝川浄化センターへ圧送処理することとし、焼却灰につきましては、大阪湾広域臨海環境整備センターへ搬送処分することといたしております。  次に、2点目にございました汚泥量の今後の推移の問題でございますが、今後発生する汚泥量でございますが、平成元年度実績では、枝川及び鳴尾浜浄化センターにおける流入水量1日15万8,760立方メートルに対しまして、発生汚泥量は1日15.2トンとなっており、甲子園浜浄化センターの供用開始に合わせ面整備が年々拡大されていく中で、平成2年度における予定流入水量1日16万7,200立方メートルに対しまして、発生汚泥量は1日16.2トン、平成6年度では、合計流入水量1日22万3,000立方メートルに対し、発生汚泥量は23.5トンに増加するものと予測いたしております。  次に、3点目にございました汚泥の資源化や有効利用の問題でございますが、これら発生いたします汚泥の資源化についてでございますが、現在、国及び日本下水道事業団において、焼却灰を原料とした建設資材、コンポスト化による緑農地利用、さらには、汚泥を焼却するときに発生する熱で暖房や発電に利用するなど、省資源化を図るための種々研究がなされており、試験施行までされている段階でございます。したがいまして、実用化が図られるまでまだ相当の期間を要するものと思われますが、今後とも、情報の収集、調査研究などに努めてまいりたいと考えております。  次に、下水道事業団が実施している下水の広域汚泥処理事業、いわゆるエースプランへの参画、また、時期、経費の問題についてのお尋ねでございますが、本市西宮処理区における汚泥処理につきましては、今後、枝川浄化センターにおける流入水量、水質による発生汚泥量及び汚泥処理能力を考慮すると、先ほども申し上げましたように、平成6年度末までは現枝川の汚泥処理施設で対応が可能であると考えております。したがいまして、平成7年度以降の汚泥処理については、本市単独の施設を建設するか、エースプランに参画した場合の経費など、経済性も比較検討し、国、県とも協議調整を図りながら、できるだけ早い時期に参画するか否かの結論を出してまいりたいと考えておりますので、よろしく御了承賜りたいと存じます。  以上でございます。 ◎福祉局長(松村暢之君) 4点目の老人ホームの問題でございますけれども、まず、雅楽荘のあり方の問題でございます。  9月の市議会で御質問をいただきましたように、軽費老人ホーム雅楽荘のあり方を含めまして、旧愛宕山寿園の跡地利用計画の検討に着手いたしますが、御指摘をいただきましたように、隣接する保育所、あるいは市営住宅等につきましても、その検討の範囲内で行う必要がある、このように考えております。本件の計画につきましては、住宅等、複数の局によるところの整備計画検討チームというものをつくりまして対処していく計画であります。このチームによるところの検討期間、平成3年度いっぱいをかけて考えておるわけでございまして、具体的な整備への着手は、できれば平成4年度から──設計段階でございますけれども、入っていくようなスケジュールに持っていきたい、このように考えておるところでございます。  2点目に、上ケ原の寿園につきましてのお尋ねが2点ございました。  第1点目の、経緯と現状、ないしは近隣他都市の現状というお尋ねでございます。  お話にございましたとおり、本市養護老人ホームの寿園の娯楽室兼和室に舞台がありますが、その奥の押し入れ状のスペースに、光背部分──仏像の後ろに、背中にひし形の部分があるわけでございますけれども、この光背の部分を含めまして、高さが約90センチの仏像が安置されております。この仏像等は、お世話をされている有志の方々が手を合わされる等の限られた時間を除きまして、仏壇の前の方のふすま状の扉が閉じられておりまして、さらには、その前に、舞台後方になるわけでございますけれども、黒い幕が引かれておりまして、通常、ほとんどの時間帯におきましては、この仏像は直接和室からは見えないという状況になっております。  この仏像等につきましては、旧愛宕山寿園に安置されていたものでございますけれども、58年、現在のホーム建設時に引き継がれたものでございまして、今となりましては、詳細は不明でございますけれども、昭和10年に建設された旧西波止養老院時代に地元の篤志家から寄附を受けたと伝え聞いているところでございます。  安置されている事情につきましては、旧ホーム時代から多数の入園者の強い希望に沿って新ホームに引き継がれたものでございまして、もとより老人ホームとして安置しているものではございませんで、市の備品としての取り扱いもしておりません。あえて申し上げれば、安置を御希望なさる方々の御意向を酌んでスペースを園が提供しているというような実態でございますが、この部屋は、今のステージ部分を除きまして、御指摘ありましたように、和室36畳という広さの部屋でございまして、主に民謡、踊り、あるいはカラオケ、書道、こういった趣味、娯楽の活動やら、慰問にお見えになった方々とのイベント、集会室、こういったものに利用されているわけでございます。  公共団体が宗教的にかかわるということにつきましては、極力避けるにこしたことはないわけでございますけれども、仏像というものが多くのお年寄りに慕われておりまして、御家族のない方、あるいは少ない方、いろいろ御事情がございまして家族とは同居できないような方々が寂しさを紛らわすということも含めまして、心のよりどころとし、あるいは亡くなった配偶者や御兄弟に思いをはせ、手を合わせる存在が身近にあってほしいと願う点をしんしゃくしたものでございます。  近隣の状況につきましても、公立を含めまして、多くの老人ホームでの仏像の安置は、いわば通例のことでございまして、社会的にも、お年寄りが神仏に手を合わせる場の存在につきましては、お許しをいただけるものではないかというふうに思う次第でございます。  しかし、先ほども申し上げましたとおり、園としてこれを安置したものではなしに、安置を希望なさっている入園者の方々の、いわば共有物的なものであると考えておりまして、仏像等の世話につきましては、有志の方々で自主的にされておりまして、園として一切関与はいたしておりません。もとより公金の支出だとか、あるいは仏像等のお世話にかかるところの経費、こういった経費につきましても、有志の方々の負担によって処理をしているということでございます。  他都市の状況につきましては、近隣5市、市立養護老人ホームを設置いたしておりますけれども、そのうち4市において仏像を安置しているところでございます。  それから、昨年の委員会での──民生分科会でございますけれども、以後の調査等につきましてのことでございます。  昨年12月の決算特別委員会分科会におきましてそのような御指摘がございましたことにつきましては、私も承知をいたしております。その後、園におきましては、仏像等へのかかわり方について、なお一層留意をしていくという姿勢で、以前には、入居されているお年寄りの御希望もございまして、仏像等の世話等に関しましても、多少とも園の方で手をかしていた、こういった点を改めまして、かつ、世話等に要するところの費用も、あくまで有志の方々の御負担でということを徹底するなど、有志の共有物的なものであるという趣旨に沿って徹底するように努めてまいったところでございます。  仏像等の取り扱いにつきましては、先ほど来申し上げましたとおり、今日までの長い経過がございまして、多数の入園者に一定の定着した実態もあるわけでございます。また、他の施設でも一般的である等、慣習化していることも考え合わせて、慎重にならざるを得んという点につきまして、何とぞ御賢察を賜りたいというふうに存じ上げる次第でございます。  以上でございます。 ◎教育長(小林久盛君) 学校教育に対する二つの問題がございました。順次お答え申し上げたいと思います。  幼児教育の今後の対応についてという問題を先に御答弁申し上げます。  御指摘のとおり、これまで幼稚園教育につきましては、本市では、公私共存の方針で答弁をしてまいりました。西宮の幼稚園教育につきましては、公教育が義務教育の学校施設に必死に取り組んでいるとき、つまり30年代になるわけですが、そのころに設置された私立幼稚園が多うございます。特に、その当時、公立幼稚園はまだ9園でした。そこへ、当時私立幼稚園は33園という数で、3倍以上の数がございました。公立幼稚園が今日のように整備されるに至りましたのは、昭和50年前後からであります。したがって、この間については、私立幼稚園が西宮の幼児教育に対して大変大きな役割を担ってきておりました。このように、西宮の幼児教育については、これまで公立と私立が連携して充実に取り組んでまいった経過があります。  しかしながら、先生御指摘のように、現在、幼児数が極めて減少する傾向にございます。このため、公立幼稚園の5歳児の就園数は、昭和55年ということで考えてみますと、2,534人です。ことしを見ますと1,392人と減っています。また、現在の5歳児の就園率を見てみますと、5歳児は、28%が公立幼稚園です。60%が私立幼稚園です。12%が保育所に行っている、こういうふうになっておりまして、大体こういった推移をずっととってまいりました。この比率を、公立幼稚園の28%というのを、現在の1歳児の総数が4,243人いるわけですが、これに単純に当てはめてみました。そうしますと、4年後の公立幼稚園児というのは1,188人というふうに予測がされます。一部極めて少人数な園が出てくる可能性は、先生御指摘のように、ございます。  公立幼稚園の廃止、休園等の目安についてはどうか、こういう御質問がございました。  現在、その基準を決めているわけではございませんが、幼稚園における望ましい幼稚園児数の規模については、一般的に、幼児のグループというのは大体5人から7人の程度だ、こういうふうに言われているわけです。そのグループが三つ以上ある方がいい、こういうふうに言われておりまして、これは、発達心理学だとか、教育学だとかの立場でこういうふうに言っておるわけでございます。このような意味合いから言いますと、極端に少人数になった場合には、教育的な効果が少ない、こういうふうに言われております。こういう考え方に基づきまして、現在、船坂幼稚園が休園しておりますが、そのこともこの考え方をベースにしておるところでございます。ただ、近隣の都市には、1園の園児数が15人から20人──私たちと同じような考え方をしているようですが、15人から20人以下が数年継続すると休園をしたりするような方向が示されているというのが実態です。  公立幼稚園の今後のあり方について、今後も十分検討していかなければならないというふうに思っています。  また、私立幼稚園につきましても、55年度をとってみますと、5歳児をとってみますと、3,679人から、本年は2,972人というふうに園児が減少しております。そういうことでありますので、一部の私立幼稚園では経営困難な園も出ているというふうに聞いております。こういうことがございますし、多くの私立幼稚園は、ほとんど法人になっています。一部なってないのもございますけれども。もし廃園だとかということになりますと、学校法人ということになりますから、その財産は国または地方自治体──いろんなところがあるようですが、ここに寄附しなければならないというふうに聞いております。  このような経過と現状を踏まえまして、私たちも、私立幼稚園の連合会には、口頭ではございますけれども、正式に協議をしたいという申し入れをいたしておりまして、相互に連絡をとりながら、今度は、西宮全市の幼児教育のあり方を私立幼稚園の皆さん方と協力し、具体的に検討してまいりたい、こういうふうに思っていますので、しばらく御猶予をいただきたいと思います。  もう一つ御指摘がございました小学校の小規模化の問題でございます。  これは、本当に学校教育の基本にかかわる非常に大事な問題の御指摘でございまして、これは感謝申し上げなければならないと思います。御指摘のとおり、本市の児童数は、昭和56年度には4万41人でございました。これをピークにしてずっと減り続けています。平成2年度は3万701人、こういうことでございまして、76.7%に落ち込んでおります。今後、さらに、今の時点でカウントしますと、減少傾向が続いていくものというふうに考えております。  そこで、先生御指摘の浜甲子園団地につきましては、住民の定住率が非常に高い地域でございまして、高齢化が進んでおります。児童数の減少は著しくなっております。浜甲子園小学校及び東甲子園小学校、両校とも、先生御指摘のように、今年度は極めて小さくなりました。既に12学級でありまして、将来は、学年によっては1学級になるということも考えられます。  そこで、御指摘のように、教育効率はどうかという御質問でございますが、学校規模につきましては、文部省の方は12から24を適正規模、こういうふうに言っております。11学級以下を小規模校、こういうふうに言っています。25から30学級を大規模校、こういうふうに言っていまして、31学級以上を過大規模、こういうふうに説明をしております。本市におきましても、学校の適正規模化を図るために、学校を新設したり、あるいは校区その他調整をいたして、努力してまいったところでございます。  特に、小規模校の問題点はどうかということでございますが、確かに長所もありますが、一般的には小規模校には問題点がある、こういうふうに言われています。例えば、児童間の人間関係が固定化するとか、あるいはいわゆるグループダイナミックスといいますか、切磋琢磨の力が低下するとかというようなことで、教育効果が好ましくない、こういうふうに言われています。また、施設面でも、余裕教室が多くなりまして、その割に職員数が減少します。また、専科教員の配置が不可能になってまいります。学校運営上の校務分担も、そういうふうになりますと、過重になりまして、学校の活性化ということについて、非常に問題が多くなってまいります。  そこで、浜甲子園小学校及び東甲子園小学校にこの考え方を当てはめてみますと、やはり問題があるという先生御指摘のことは当然でございます。委員会といたしましても、これまでこのことについて種々研究をしてまいりました。今後も両校に関する検討を続けてまいりたいというふうに考えております。具体的な考えをこれからつくっていき、また、お示ししていかなければいけない時期があると思いますので、何とぞ十分な御理解と御協力のほどをよろしくお願いいたします。  以上でございます。  もう一つのトイレの問題につきましては、次長から答弁させます。 ◎教育次長(黒川俊彦君) 学校園の洋式トイレにつきましてお答えしておきたいと思います。  先生の御指摘のとおり、最近の一般家庭、また民間の施設におきましては、洋式トイレが普及していることは十分認識しているところでございます。教育委員会といたしましても、最近の新築、増改築の場合におきましては、学校現場などと協議を行いまして、洋式便器の設置を行っているところでございます。今後も、学校園の内部大規模改造時や、あるいはまた、老朽トイレの改修時におきましては、学校現場の意見を十分に聴取いたしまして、洋式便器の設置を考えていきたい、こういうふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(西埜博之君) 当局の答弁は終わりました。 ◆43番(楽野信行君) 一通り御答弁を聞かせていただきました。要望は要望、再質問は再質問で、順不同になるかもわかりませんけれども、やっていきたいと思います。  まず、6番目の第2庁舎の問題でございますけれども、一応要望しておきたいと思います。  用地交渉がまだまとまっていない段階におきましては、建物の構想については、これは無理かと思いますけれども、用地交渉を積極的に行ってもらいまして、答弁にありました平成7年度に完成できるように頑張っていただきたいと思います。  建物につきましては、市民会館のあり方等も含めて、土地の有効利用を考えていただきまして、できるだけ高層化を図って、庁舎の分散化を解消するとともに、ゆったりとした事務所のスペースの確保、あるいはまた、会議室不足の解消を図ってもらいたいと思います。  ここは、「出会い 創造 にしのみや」の具体的な実現のために、本市の都市核だけにはとどまらずに、42万市民の憩いの場として、また、市民生活に密着したコミュニティーの場である、そういう発想を持って、この庁舎の中にも、イベントホールとか、あるいは集客性の高い施設を取り入れていただきまして、町の活性化に役立つ方向で西宮のシンボル的な建物になる、そういうふうに市民の英知を集めて構想をまとめてもらいたい、そういうことを要望しておきます。  下水道につきましては、汚泥の処理については、平成6年度まで枝川浄化センターで対応いたしまして、それ以後についてはまだ結論が出ていないという答弁でありましたけれども、私は、行政的にも決断するリミットが来ておるのではないか、そのように考えておりますので、先ほど言いましたエースプランの実績とか内容等も十分調査研究されまして、今後、汚泥の処理のあり方については、万全の対応策を講じられますように要望しておきたい、そのように思っております。  それから、学校教育で今教育長から答弁がございましたけれども、これは、本当に重要な問題でございまして、きょうは、教育長、その方向性を述べられましたので、これは、また常任委員会、あるいは決算特別委員会がありますので、その中で論議をしていただきたい、そのように思っております。  それから、振り込み制度については、来年1月の月例給与から実施するということで、これは、当局の努力に対して敬意を表しておきたい、そのように思っています。  私、そのときに、59年6月に、教育委員会に対しても、準公費と言われる学校給食費を含んだ、この取り扱いについても、地域に密着した郵便局を使うことはできないか、そういうふうに質問をしておりまして、当時の次長の回答は、保護者の要請とか、あるいはまた地域の実情とか、学校の状況等を踏まえて、より利便を図るように各学校で検討する、そういう答弁がございました。しかしながら、いまだに1校も行われていないというのが現状でして、その後、たびたび保護者の方から、郵便局を利用したい、そういう要請が、私にも、あるいは教育委員会にも要請がなされていると思いますけれども、なぜ郵便局は利用できないのか、また、今日まで市教委の検討されました事項ですね、これをちょっと答弁してもらいたい、そのように思います。  それから、公共トイレでございますけれども、善処するという答弁でございましたけれども、私が調べたことだけここで言わせていただきたいな、このように思います。  まず、本庁の問題点でありますけれども、一応立派な、まあまあ使えるといいましたら、市長室のある4階とか、あるいは8階、これは、国際交流等で外国のお客さんがたくさん来られますので、4階、8階──この本庁舎の中には15の洋式トイレがあるんですけれども、そのうち4階、8階に八つ配置されていまして、残りの七つを各階に分散している。そういうのが現状でして、例えば、食堂のある地下とか、あるいはまた、3階とか5階とか6階の女子ですね、それは洋式トイレが全くない。1階においては、男子便所、3カ所8基のうち、障害者用1基、洋式1基、女子便所、3カ所8基のうち、障害者用1基、洋式1基があるんですけれども、来庁者の中には非常に高齢者が多くおりまして、また、トイレの標識がわかりにくく、数少ない洋式トイレを探して走り回っている、これが現状である。この議会棟には、ここはいろいろ傍聴者等がありますので、障害者一つと、それから洋式男子一つ、女子一つ、これあるんですけれども、私もこういう問題をやり出しましてから、議員がどちらの便所に入るんかなと思って見ていましたら、大体洋式、和式、フィフティー・フィフティーです。年の高い低い関係なく大体半分半分ぐらいで入っている。私たちは和式トイレの時代に育ちましたのですけれども、大体フィフティー・フィフティーくらいで入っている。だから、これは、洋式トイレ増設の一つの参考になるんではないかな、そのように思っています。  教育委員会ビルですけれども、和式が13で洋式は男女一つずつ、これ1階にあるんですけれども、ここで矛盾を感じるのは、入り口は障害者用のスロープがついてまして、そして、障害者用の便所がない。だから、障害者が催してきまして、行きたいなと思ったら便所がない。考えたら、前の市道を渡って、この役所に入って、役所のトイレしか使えない、そういう現状でありますから、これはよく検討していただきたいなと思います。  鳴尾支所においては、障害者用が二つあるだけで、洋式は全くございません。これは新しい建物ですけれども、そういう構造なんですね。市民会館は、やはり男女共用部分があったり、あるいは地区市民館を調べてみますと、障害者用も、あるいは洋式トイレもないのが11館ある、両方ある、障害者用もあって洋式トイレもあるというのは、この28館のうち4館しかない、そういう現状でございます。公民館におきましても、障害者用があって洋式トイレがないのは10館、両方ともあるのが10館、公民館は比較的進んでいるな、そういう感じがしたんですけれども、障害者があって洋式がないんだというのがやはり10館あります。市民会館とか地区市民館とか公民館というのは、非常に老齢者が多くて、だから、これはやはり洋式トイレの増設が望まれるんではないか、そのように思っています。  私がなぜ、特に学校施設の洋式トイレの調査を思い立ったかということなんですけれども、これは、一人の市民相談がございまして、1年生の女の子が、入学して3日目に、もう学校に行きたくない、このように言ったのです。お母さんにとっては、この3日間、ずっとお漏らしして帰ってきていまして、ずっとなだめて、やっとなだめて聞いたところが、小学校にトイレがない、洋式トイレがないということでして、考えてみますと、その女の子は、物心ついたときから、家は洋式ですし、幼稚園──これは私立の幼稚園へ行ったんですけれども、これも洋式でして、彼女にとっては、入学式で初めて和式のトイレを見た、そういうことで、トイレというのは、この女の子にとっては、後ろに座ってするものだと思っています。またいでするとは、そういう発想がないんですね。だから、漏らしてしまった、3日間漏らしてもう行きたくない、そういう話を聞きまして、確かに昔、30年ほど前、おじいさん、おばあさんがホテルに行ったときに、洋式であって、やり方がわからないんで、上にのっかってやったんだということが笑い話みたいにあったんですけれども、そのちょうど逆なんですね。洋式しか知らない世代の子には、和式トイレというのは使い方がわからない、また、入学式にそれを丁寧に教えてくれる先生──先生もこれは当たり前だと思っていますから、先生も和式時代に生まれた先生が多いですから、そういう指導はもちろんしない、そういうところで矛盾がありまして、では、一体学校のトイレというのはどうなっているかというのが、今度調べた発端なんです。  公立幼稚園の洋式化は、先ほど言いましたように5.9%ですけれども、その実態を調べてみますと、公立幼稚園は22園あるんですけれども、そのうち13園が、半分以上が洋式トイレがついていません。一方、私立幼稚園、これは全部調査したんですけれども、43園、電話等で照会してやったんですけれども、調査してみますと、和式が338に対して洋式が183、すなわち35.8%、これは、洋式化しておるわけです。だから、この43園のうち、洋式しかない、洋式のみ置いているというのは7園ありまして、だから、そこら辺から入学してきた子供は、公立の和式トイレではできないということになっていまして、公立幼稚園の洋式化のおくれというのが非常に目立っておるという感じです。  各学校において、先ほど12.何%と言いましたけれども、これは多い少ないいろいろありまして、洋式化が10%以下の学校が、小学校においては41校中14校ありまして、その中で、特に、今増改築をやっておりまして──これ、数字だけでごまかされたらあかんのですけれども、例えば体育館をあちこちに建てています。そこには、新しいあれですから、障害者用、それから男子トイレ、女子トイレ、これは洋式で一つ一つあるんですけれども、それがあるからこの学校はいけるなと思って現場に行きましたら、体育館というのは、御存じのように、授業中だけしかあけてないですね。終わったら閉めてしまう、ほかの人が入らんように、悪さしないように、けがしないように、そういう形で、数字だけ見ましたら、これは三つあるんですけれども、実際使われていない、使いようがない。こういうことをずっと調査していきますと、例えば浜脇小学校とか広田小学校──広田小学校の場合は、体育館に三つあるんですけれども、あと一つ、これは生活訓練学級用とべたっと張っていますから、もちろんこれは行けない、ないのと一緒です。そういうない学校は、見ていきますと、浜脇小学校、広田小、大社小、甲東小、用海、高須東──高須東は、洋式トイレは一つしかない。これは、肢体不自由児用の、その子だけのトイレなんです。考えてみましたら、高須東というのは、あそこは武庫川団地、全部洋式なんです。全部洋式やのに、学校は一つも洋式がない。障害者用もないし、普通の洋式トイレもない。ただあるのは、肢体障害者用の、何々さん用の一つだけと。こういう現状で、校長先生、あるいは教頭先生に聞きましたら、和式ではできない、どないするんやと言うたら、我慢する、家まで我慢すると。だから、養護の先生のところへ行きますと、楽野さん、10人しんどい言うて来て、せやけど、私、全部顔で見ます、顔色を見て、あんた便所へ行っといでと言うたら、そのうち5人ないし6人、先生ありがとうと、元気になって、またクラスに帰る、だけども、行きたくない、だけど先生から言われたら行かなしようがないという形ですね、こういう実情が各学校を回って出てきました。学校によっては、女子の洋式トイレはあるけれども、男子の洋式トイレがないとか、あるいはまた、洋式の障害者用のないのは7校、障害者用はあるけれども、ほかの洋式トイレはないというのは8校、そういういろんな形が出てまいりました。私自身、一番いい、一番使いやすい学校を何校か挙げよと言われましたら、私、これはペケ、ペケ、三角、丸とかいっていきましたら、結局、西宮の小学校の中で最近できた学校しか二重丸はつかない。例えば、北六甲台小学校、そこは1階、2階、3階、4階とも障害者用トイレがあって、男女が別々になっておって、男子の中に洋式トイレ、女子の中に洋式トイレ、これは1、2、3、4と全部ある、それが理想的なトイレなんです。そのトイレを見てみますと、北六甲台、あるいは高須南、高須西、鳴尾小学校、鳴尾東──鳴尾東も、建てかえたところだけはそういう形になっていますけれども、南館の1階から3階まで見たら、洋式トイレも障害者トイレもないという形で、西宮の小学校の中で使えるな、全部そろっているなというのは5校だけだ、それが現状です。  もう一つは、教育委員会は、肢体不自由児の人に対してものすごく気を使っているわけです。この子は足が悪いから、この人用のこれをつけるとか、いろいろ気をつけているんですけれども、学校でけがする、足のけがする、これ、統計が出ているんですけれども、災害発生件数、学校内外において、統計がありますけれども、その中の下肢ですね、足、これ、大腿部、ひざ部、あるいは足関節、足指、これの骨折、捻挫、打撲、これの発生件数だけ調べてみますと、62年度には854人、これは幼稚園から高校までです。63年度は765人、平成元年度で707人と、こういうことになっております。足骨折したらしゃがめないわけです。そういう人がこれぐらいの数はいるわけです。それに対して、当局は、洋式トイレについて全く配慮してない学校がものすごくある。このために登校拒否の原因となっているケースもやっぱりありました。小学校5年生の男の子が足を骨折しまして、松葉づえをついて通学していましたけれども、ある日、給食を食べておなかが痛くなってトイレに行ったけれども、洋式がなかった、それで、汚い話ですけれども、漏らしてしまった、それ以後、登校拒否、親は何でかわからなかったんです、これは。障害になったからいじめられているのと違うんか、そればっかり追及したら、最後に治ってから聞いたら、便所がないと。これは特殊な例かもわかりませんけれども、きょうの新聞に、文部省の問題行動調査の中で登校拒否の4割が学校に原因がある、そういう報道がされておりましたけれども、表面には出てきておりませんけれども、こういう例もかなりあるんではないか、そのように推察されます。  もう時間が長くなりましたが、例えば中学校においても、洋式も障害者トイレも何もないところ、和式しかないところというのは、これは2校やはりありました。浜脇中学、甲武中学です。洋式率10%以下が、中学校においては19校中8校ありまして、それ以外、洋式が全くないのは8校とか、あるいは障害者用あれがないとかいうのがありました。やはり高校におきましても一緒でございまして、市西が何と6.7%しかない、和式85に対して、洋式が男女一つずつと障害者用が四つと。定時制のあれは8.6%、こういう現状でございます。  だから、私、不思議に思いますのは、この国際化、いろんなのが進んでますけれども、私、こういう個別の実態を挙げましたけれども、何で今までこの実態がわからなかったのか、放置してきたのかというのは、よくわからないんですけれども、この点をちょっと答弁をお願いしたいと思います。  次に、洋式を離れまして、トイレに行きたがらない理由というのは、男女共同便所──今、仕切りとか多少はやってますけれども。だから、男女共同便所であるから、入り口一緒、出口も一緒だから、恥ずかしくて行けない。調べてみましたら、小学校41校中17校が共同便所でありまして、その解消についてどのように考えておるのか。  それから、先ほど5Kを挙げましたが、暗い、臭いとか、気味が悪いとか、そこら辺の問題ですね。便所問題というのは、やはり抜本的に考えていかなければならないんではないか。今、ホテルとかスーパーとか百貨店とかみんなきれいですから、それになれてますんで、そこら辺の、学校トイレについての──洋式もそうですけれども、トイレの全体的な考え方について教育委員会はどのように考えておられるのか、その点をお願いしたいと思います。  それから、老人ホームの1点目、これは平成4年ということでございますので、これは、なるべく早い機会に、時期にお願いしたい。きょう初めて平成4年というのが出ましたけれども、これは要望しておきたいと思います。  あと、福祉局長から寿園について答弁がございました。私、58年に1回行ったきりで、記憶の定かでなかった面が多々あったものですから、この11月30日に福祉事務所長の大和さんと一緒に寿園の集会所、この現場に行ってきました。さっと行きましたら、舞台には、たまたまあったのかしりませんけれども、経机とか鈴とか線香とか、それがずっと並んでありまして、暗幕を開きますと、左右は押し入れで、これは引き戸になっているんですけれども、中央は観音扉になってまして、中に立派な仏壇がございまして、中央に像があって、左右に掛け軸が二つあったという、これは紛れもなく特定の本尊というのを確認したんですけれども、私、観音扉は後からつけたものでは絶対にない、そのように思いまして、帰ってきまして、念のために市の建築部の設計図を取り寄せてみますと、当初から50センチ掛ける90センチの場所に観音扉をつけると、こういう形が設計されておりました。だから、これは、建設費、全部含めて8億4,000万円ぐらいかかっていると思うんですけれども、それを置くための場所をつくって、置くためにわざわざ観音扉にしているというのは、これは明らかに公金の支出ではないか、そのように思うんですけれども、当局はどう考えるのか。  それから、先ほど答弁の中で、多数の入園者の強い希望に沿って安置するスペースを寿園が提供した、そういう答弁がありましたけれども、言いかえてみますと、多数の入園者の強い希望に沿って、ある特定の本尊を安置することを許可し、市が公費でもって観音扉をつけて、仏壇に合わせたスペース、場所を提供しているということであると私は見たんですけれども、このことは、集会所というところは、入居者全員が共有するものでありまして、その中で、一部の場所を確保し、特定の仏像というか本尊を置くということ、安置することを認知している、だから、現状はまさに特定の本尊を援助しているんではないかと私は考えるんですけれども、当局はどう考えるのか、お教え願いたいと思います。  寿園にはさまざまの宗教の信仰者というのですか、それがおりまして、仏教、神道、キリスト教、これはさまざまでありまして、個室におのおのの本尊というのを祭ってますね、これは信教の自由ですから、これは許されるんですけれども、集会所という共用の場所に特定の本尊、仏像を祭られること自体、その、ある信仰を持つ人にとっては、心理的な圧迫を与えておる、これは、やはり押しつけ、あるいは干渉にほかならないのではないか、そのように思うんですけれども、そこら辺を当局はどのように考えているのか、答弁願いたいと思います。 ○議長(西埜博之君) 再質問に対する答弁を求めます。 ◎教育次長(黒川俊彦君) まず初めに、学校徴収金の郵便局利用につきましてお答えしておきたいと思います。  結論から申しますと、現在では郵便局利用での学校徴収金の自動払い込みは行っておりません。その理由といたしまして、自動払い込みの利用につきまして、実は郵便局の場合、1件につきまして10円の手数料を保護者が負担しなければならないということが一つございます。また、学校で口座振替に要するところの手数料として、振替金額によりまして、1件につき90円から190円が必要となるわけでございます。さらに、これに加えまして、郵便局での自動払い込みに伴うところの電算処理の条件とか、及び入出力の帳票等にも問題がございます。
     しかしながら、学校徴収金の引き落としに郵便局が利用できれば便利になるという保護者等の要望等を踏まえまして、市教委でもさらに検討を加えていきたい、このように思っております。  また、郵便局の方へも、学校徴収金で自動払い込みシステムが利用できるよう、そのシステムの改善、また手数料等の問題並びに外交サービス等の向上をお願いしているところでございますので、御理解のほどよろしくお願いしたい、このように思います。  次に、トイレの件でございますけれども、まず1点は、男女共用トイレの解消の件でございます。  小学校の高学年が利用しますところのトイレにつきましては、昨年と本年の2年間におきまして簡易間仕切りを設置いたしました。しかし、これは応急的なものでございますので、教育委員会といたしましても、決して満足なものとは思っておりません。今後も、大規模改造事業を実施する場合など、積極的に取り組んでいくことはもちろんでございますけれども、特に構造上問題があると思われるところがございますけれども、この点もいろいろ工夫、検討いたしまして、できるところは改造を図っていきたい、このように考えておるところでございます。  いろいろ御意見、先生からいただきました。こういった御意見を十分踏まえまして、今後は、検討の上、積極的な対処をしてまいりたい、このように考えております。  以上でございます。 ◎福祉局長(松村暢之君) 3点ほどお尋ねをいただいたと思います。  設計図を見る限りにおいては、そういったスペースをつくってやることが公金の不当支出でないかという点が第1点目であったと思います。  お話にございました、この設計図まで、ちょっと実は、私、申しわけございませんが、まだ見ておりませんが、恐らくは、今のお話のとおり、やはりそういったものが入る可能なスペースというようなものがやはり設計段階でなされていたんじゃないかと思いますが、当時のプランニングがどのようであったのかがつまびらかではございませんが、しかし、それを移すことが可能な設計だということでもって即公金の不当支出ということに当たるかどうかは、直ちに判断しがたいんじゃないかというふうな気がいたします。  それから、特定本尊の維持、あるいは許可という大変難しいお話がございました。援助というお話があるわけでございますけれども、確かに一つの──私、余り詳しゅうございませんけれども、そういう仏像というものが真ん中に据えられておって、両側になにがあるということについて、それが、やはり普遍的なものではなしに、特定の宗教に属するものであるとは存じますけれども、今申し上げましたような経緯、ないしは一般的、社会的慣行、あるいは老人ホームであるというふうな実態に照らしまして、私どもの方が、市が直接的にこれに援助している、あるいは3点目にありました、それを置いておくことによって、個室にあるのはいいけれども、信仰をそういうふうに持ってない方についての心理的圧迫、押しつけ、干渉、これらについても非常に難しく存じます。にわかに御答弁いたしにくい問題であろうと思います。  いずれにいたしましても、こういったあたりにつきましては、まことに申しわけございません、昨年の12月以来ということでございますけれども、早急に調査研究に移らせていただきたいというふうに存じます。どうぞ御了承賜れば幸いでございます。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(西埜博之君) 再質問に対する答弁は終わりました。 ◆43番(楽野信行君) もうこれで終わりたいと思いますけれども、教育委員会、これは全部善処するということなんですけれども、教育方針の中で、学校教育の充実の中で、すぐれた教育環境の整備、婦人や高齢者の社会参加の今日的課題に対応し、施設の充実に努めると高らかにうたっておりまして、あるいはまた、LL教室とか、特別教室とか、パソコン導入とか、そういう面はものすごく進んでいるんですけれども、やはりこの面については非常におくれている。例えば、幼稚園以下高校まで5万人の生徒がおりますけれども、1日3回トイレに行くとして15万回使っているわけですね。だから、そこら辺の観点から、西宮も、公園のトイレ、これはいろいろお金をかけてやった、それはそれで意味があるんですけれども、そこら辺のことから考えたら、学校のトイレ施設については、やはり年次計画を立てて、何もないところはすぐやる、一つでもいいからすぐやる、そういう姿勢で今後臨んでもらいたい、そのように思います。  それから、松村さんのあれですけれども、先ほど他都市の状況について、近隣5市のうち4市、仏像を安置している、そういうことがありまして、安置してない1件ですね、川西市に一回問い合わせてみました。川西市の満寿荘というところなんですけれども、やはりこれ、60年、満寿荘に移転しているんですけれども、その前に仏像を安置しておった、だけども、内部討議とか、いろんな専門家とか、いろいろ問い合わせたところ、やはりいろいろ問題になるんではないかということで、仏像はお寺さんの方に返してもらいまして、園内に、石塔ですか、それで「偲」という字──これは全く無宗教のあれで、「偲」という文字を彫ってもらいまして、老人ホームで亡くなった人の過去帳を供えて、各自いろいろお参りしていると。老人にとってどうですか、いや、老人にはいろいろ説明して、やはり公立の老人ホームに仏像を安置するのは、これは難しいということで納得していただいた、だから、彼岸のときなんかは、僧侶も何も呼ばないで、一人一人が故人に対して献花をすることになっている、入居者が亡くなった場合、これは、事前にホームとしてその人の宗派とかいろいろ聞いてまして、その宗派の僧侶に来てもらって、通夜は集会室で、葬式は市立の斎場でやっておる、全員が納得して喜んでやっている、そういう報告があったんですけれども、今当局は、ここで結論を言うのは非常に難しい問題でありますから、今また答弁の中で、早急に検討するという答弁でございましたので、この問題、本会議での論議というのは、この辺でやめておきたいと思います。  ちょっと早いですけれども、以上でもって終わっておきたいと思います。(拍手) ○議長(西埜博之君) この際、お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ延会することとし、次会は、来る10日午前10時から本会議を開くことにいたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(西埜博之君) 御異議を認めません。  よって、本日はこれをもって延会することとし、次会は、来る10日午前10時から本会議を開くことに決定いたしました。  なお、ただいま議場に在席の議員各位には、文書による開議通知を省略させていただきますので、御了承願います。  本日は、これをもって延会いたします。  御協力ありがとうございました。    〔午後4時21分 延会〕...